酒税

 酒びたりの三が日だった。こんなことなら新年など迎えたくなかった。そう思いながら何十回の新年を迎えたことだろう。
 せめてお酒の値段が高くなれば手をつけることもあるまい。聞くところでは今年はタバコもお酒も税金が上がるというではないか。とくに酒税では日々口にしている安いビールが標的になっているらしい。ひょっとすると来年の正月は値上がりしたビールを前に静かな新年を迎えているかも知れない。一缶10万円のビール缶を前にじっと見つめるだけの正月を迎えているかも知れない。そう夢想した矢先にこんな記事にであった。


 1995年までスウェーデンではアルコールは国の占有事業だった。酒税を変えることで簡単にアルコールの価格が変えられる。そのことに目をつけた英国の学者がお酒の値段と販売量の関係を調べ発表したものだ。
 1985年から10年間の動向を見たところ、価格を一律に10%上げたときは販売が1.7%落ち込んでいた。ところが高めのお酒の値段を中心に値上げし、全体としては10%の引き上げになったときには逆に販売が2.8%伸びていた。
 一方もっとも安いお酒の価格を上げたときは、販売は4.2%落ち込んだという。
 つまりお酒の値が上がれば単純に飲酒が減るというわけではないのだ。販売が2.8%増えた理由について学者さんは「高いお酒から単純に安いお酒へ鞍替えしたんだろう」とネタ元で語っている。出てきた数値についての詳しい話はそれ以上ないのだが、当然の事ながら酒飲み集団のなかの購買力の大小、つまり金持ちか貧乏かが数値に影響を与えているに違いない。
 具体的な表現はされてはいないものの、販売が増えたときには金持ちが「鞍替え」したのだということが容易に推測される。
 ついでに推測するともっとも安いお酒の価格を上げたとき、そこから引き上げたのは金持ちよりはるかに多い貧乏人ということなのだろう。
 この砂上の楼閣に立つような事実を知ったとき、どう振る舞えばいいか考えてみよう。
 スーパーで値上げされた安いビールの前に立ったとき、手にしなければ貧乏人だとばれてしまう。メモに行き詰まったときコンビニへ行って値上げされた安いビールを手にしないと、貧乏だと周囲に宣言しているも同じなのだ。
 さぁあなたならどうする。
 個人的には、「貧乏でしゅぜい」とは知られないよう、今年もひっそり生きていこうと考えている。

 ああ、ここまでまとまりがなくつまらないメモで今年が始まるとは、自分でもつゆ思わなかったでしゅぜい。
ネタ元
Price rises ‘do not cut drinking’

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