(笑)

 ネットを見ていると、ときどき文の終わりに(笑)と書いてあるのをみかけるけど、あれってどういう意味なんだろう。
現在の(笑)についての起源は知らないけど、昔から週刊誌の対談集などに出てくるようで、話しの中で笑いが起こったことを読者に知らせるために使われていたような気がする。対談者同士がなごんだという雰囲気がそれなりに伝わってくるんだけど、現在の使われ方はちょっと違う。
明らかに一人で綴っている文に登場する。ほかの人が読んで笑えるような文章であれば、そんなの書く必要ないし、ホントなんなんだろうって思うわけ。


 顔文字というのは1986年頃から使われだしたようだけど、思うに(笑)はその前身として使われていたんじゃなかろうか。文字だけが飛び交っていた初期の Nifty あたりからの古参のネット通にでも、ぜひ訊いてみたいところ。
 でも、そもそも顔文字にしても(笑)にしても、できるかぎり少ない文字数で情報を多く伝えようとしてるんでしょ。だとすると、普通の”笑”の表意文字から、それにさらに意味を付加した”(笑)”に進化し-そもそも(笑)はなんて読むんでしょうね-さらに豊富な意味を含んだ、たとえば笑っている絵文字への道筋が見えてくるんだけど、どうでしょ。その場合の(笑)は顔文字のいわばミッシングリングってな感じ。
 一方(笑)は(笑)で独自に進化してきたと思うわけね。きっと自分で書いていておもしろい場合などに使ってるんだろうけど、情報のベクトルとでもいうものが、外ではなく内に向いていて、それを伝えたいがために広まったんじゃなかろうか。まぁいってみれば意識しようがしまいが、より自己満足を強調するための道具として。
 でもよーく考えると、今日のメモ全体が(笑)のような気がするなぁ。
 願わくばこのHP全体が(笑)でありませんように(笑)。

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