ご褒美

褒美という字を綺麗に書こうと思ったが綺麗の字も書けないことに気づいた。ああ、いろんなことに気づく院長だ、と自分へのもうひとつの褒美も兼ねて、昨日ランニングシューズを買った。
昨日まで履いていたランシューは2年前、台湾旅行の最に購入したものだったが、もう底がへたっていて、買い時を考えていたところだった。よく働いてくれた。頭に被ろうとか、一度も変な考えを院長に起こさせたりせず、じっと臭い足を支えてくれた。

そういえば台湾でランニング中、歩道で女学生と英語で話したとき、うまく通じず、痒くもない頭をもじもじ掻くきながら恥ずかしい思いを一緒にしたね。あれを隔靴掻痒というんだっけ?

そうそう、福岡マラソンのときは、ごめんね。君は走りたかったんだろうけど、歩くことも多く、いやな思いをさせちゃったね。でも二人が力を合わせてゴールができたから、大したもんだよね。
これを下駄を履くまで分からない、というんだよね。
あ、ごめんごめん。君は靴だったね。

この2年近く、本当に有り難う。
スポーツショップで新しいシューズを履いたあと「これ捨てといてください」といったとき、君がムッとしたような気がしたんだ。今思えば足のにおいだったような気もするけど、君を傷つけたんじゃないかと心配になるほど、感謝の気持ちを持っていることを伝えたかったんだ。

ところで、もうひとつのご褒美はなにかって?
検索で「院長室」って打ってみれば、きっと分かると思うよ。今だけかも知んないけど。