グリズリーの生息域が北へ移動しているという記事があった。一年前のものだが、どうしてだか気になったのでメモしている。
ヒグマの一種で、「かつては北アメリカ大陸に幅広く生息していたが、開発に伴って生息域が減少し、今ではアラスカとイエローストーン国立公園を除き、アメリカ合衆国のほとんどの地域から姿を消した」(「ウィキベディア」より)という。
このグリズリーの足跡と毛が北極圏から1000kmのところで見つかった。だからなんだという人もいるだろう。だが大変なのことなのだ。どれくらい大変かというと、いつの日かゆっくり見ようと隠しておいたいかがわしいビデオが見つかるのと同じぐらい大変なことなのだ。
説明しよう。
まず北極圏には北極熊がいる。この熊たちと交配してしまう可能性があるのだ。捕獲されたグリズリーと北極熊の間ではすでに交配が可能であることが確認されている。
またグリズリーの風邪が北極熊の繁殖に影響を与えるかもしれないし、あるいはエサとなるアザラシやキツネなどの幼獣を介した生態系への影響も考えられる。
15年以上も前から徐々にグリズリーの北への拡大が確認されていて、北極圏の温暖化が影響していると科学者は考えている、ってなことが述べてある。
科学者たちの心配も分かる。だが本当の心配の種はここにあるのではないだろうか。
グリズリーたちは北極熊に出会っても大丈夫なのだろうか。北極熊と闘うようなことはないのだろうか。そのとき彼らは勝利できるのだろうか。
いつかゆっくり見ようと隠しておいたビデオを見ながら考えてしまった。
ネタ元
Grizzlies Invade Polar Bear Territory, Outcome Uncertain