「夜が明ける」

西加奈子さんの本を読むのは2冊目だ。なんの予備知識もなく、異様な表紙の絵に引かれたのか、平積みしてあった本を手にした。
「円卓」に出てくる眼帯にあこがれる小学生の女の子が登場するなどのコミカルな話ではない。
貧困、虐待、性的マイノリティや障碍者など社会的弱者の問題を扱ったものだ。
“「夜が明ける」” の続きを読む