虚数

春休みを利用して息子に虚数を教えた。
2乗して-1になる数があったら、いろいろ便利だと昔の数学者は気づいた。
それを虚数と呼び、従来の数字と組み合わせていろいろ計算してみると面白い結果が得られた。
そんな話から入っていったのだが、実はこの虚数には大小の区別がない。

大小の区別があるといろいろ矛盾することの証明はいくつもあり、大小の関係ではとらえられないところまでは説明できるのだが、そもそもなぜ大小がないのか、というとうまくいえない。
そんなものなのだと、その場を切り上げるしかなかった。

でも「ロシアは攻撃していない」と語ることができるラブロフ外相ならその謎をなんなく理解できるだろう。
かれの頭のなかには虚の大小関係など、まったくないようだから。