痴呆

 厚生労働省が「痴呆」に替わる言葉を募集している。以下がその理由。
『痴』にはおろかなこと、ばかという意味があり、また『呆』には「おろかなこと、あきれる、あっけにとられる」という意味がある。「痴呆」という用語そのものは「あほう」という意味から由来しており「痴呆」と呼ばれる高齢者に対する尊厳やいたわりを欠く、云々。


 なるほど、ばか、とか、おろかな、とかいうのは、ある基準を以て人を見下した評価をしてることになるんだろう。そうした言葉には抵抗を感じる。でも、あきれる、とか、あっけにとられる、はどうなんだろう。
 たとえば一日中、一人でぶつぶついってる老人がいたとする。そのとき、あきれるほど饒舌な老人と表現するのに、なにか問題があるだろうか。院長のことを、「あきれるほどビールを飲む人」と表現されても決して見下されているとは感じない。
 痴呆老人のなかには、あきれるほど、うんちにこだわる人とか、あきれるほど夜歩きが好きな人とか、いろいろびっくりさせられる人が多いわけだから、この「呆」の字は残しておいてもいいような気がする。
院長  「で、もう一字、尊敬の”敬”の字を採用するってはどう?」
スタッフ「というと」
院長  「敬呆老人」
スタッフ「けいほうろうじん?」
院長  「そうそう、けいほうろうじん」
スタッフ「って、なんだか、危ないことやるぞって警報だす老人みたいですね」
院長  「……そうね」 

なにかいいアイデアがあったら、ぜひ応募されてください。

“痴呆” への3件の返信

  1. やっと痴呆症って言葉覚えたのに病名変わるのか?
    モーわしゃ覚えられん ヽ(`Д´)ノ

  2. やはり厚生労働省のお上体質がここにも出てるんでしょうね。こうなれば各自治体で名前をつけたらどうでしょう。
    たとえば地方老人とか。

  3. 間に合った!!かな?

    アルツハイマーに新ワクチン
    日々物忘れが酷くなることは加齢によるものと
    あきらめきれないので、こうしてブログを書いたり
    人と会話(チャット含む)することで刺激を得て
    進行しないように努めているわけだけども。(ウソ)
    アルツハイマーと診断される前にこのワクチン

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