”性”策

　若者の野放図な性を憂う大人たちは多い。で、ついに米国のオヤジやオフクロたちは、ある法律を思いついた。だけど、どうもうまくいかないんじゃないの？というニュースより。
　その法律ってのは、避妊をする前に親の許可を得なければならないというもの。研究者がそれを吟味したところ、若者のＨの機会は少なくならないだろうし、それどころか妊娠も増えるだろうという結論に達した。

　というのは、避妊とか妊娠とかをサポートする”家族計画クリニック”を利用する１８才以下の女の子、１５００人を調べたところ、彼女たちの親の６０％が、彼女たちがそのクリニックに通っているのを知っていた、ということが分かった。
　でも、その女の子のうち２０％が、親から避妊の許可を得なければならないとなると、避妊なしでＨすると、いっている。
　つまりまじめにＨを考えている子が６割ぐらいいるのに、許可制になると、ぶっ飛ぶよ、ということなんだろう。
　で、結局研究者の予測では、１％ぐらいしかＨはやめないだろうなぁ、ということらしい。
　日常生活では、身の回り１ｍ範囲のことにしか目配りをしてないので、米国の”性”策事情には疎い。２ｍにするとカミさんが視野に入ってくるので、今後もこの視野を保とうと心に誓っている。
　したがって、この法の具体的あり方を含め、紹介記事の内容にちょっと分からないところがあるけど、いくつかの州ではすでに、この手の法律が機能しているらしく、新しい国会議員が連邦法として作ろうとはりきってるらしい。
　ひょっとして、この法律、つまりは恋人とＨする前に、”オヤジ、コンドーム貸して”、とか”おかあちゃん、リング貸して”ってなことをいわなくちゃいけないってことなんだろうか。それとも親のシャチハタがないと、店ではコンドームを売ってくれないのだろうか。
　まぁなんにしても、やっかいそうな法律だ。確かに若者には、性病、妊娠など、知っておくべきことをちゃんと学んでからＨして欲しい。でも、法律で縛るようなことじゃないような気がするんだけど。
女の子「そんなの、無茶苦茶です」
議員　「君たちのこと、考えてるんだよ」
女の子「そんなのはセックスじゃないです」
議員　「りっぱな、許可”性”だよ」