巣立ち

 一昨日の日曜、公園で人生を考えていた。弁当を食べながらの人生考だったので、ついご飯粒が地面にこぼれてしまって。で、そのご飯粒をねらって、ハトが数羽寄ってくる。
 それを眺めていると、ふとあることに気づいたのね。テレビによく映るあのカルガモの子ガモのような小さな子バトっていないなぁって。


 家に帰って、ネットを参照しながら考えてみるに、カルガモの子供みたいな子バトは、まだ巣の中にいるに違いない。で、ついでに知らなかったことも分かってきた。
 巣立ちヒナというのは、一人立ちした鳥のことじゃないのね。ここの獣医さんのHPにも書いてあるけど、飛び方を習ったり、他の鳥との関係を学ぶ時期で、まだまだ親から餌をもらわなくちゃ生きていけないらしい。
 木から落っこちたりしての苦難の巣立ちを乗り切って、やがて巣立ちヒナは若鳥になる。でもハトくらいの大きさの鳥じゃあ、若鳥と成鳥の大きさ、あまり変わらないし、自分の力で必死でエサを探してるから、パッと見、みな成鳥にしか見えなかったんだね。
 人も巣立ちの期間が十分あるみたいだから、あとはきっちり若鳥になって飛び立っていって欲しいよなぁ。先日の成人式なんか見てると、かなりの数の若造が、まだまだ巣の側にいたみたいだもんね。
院長 「あー、若造くんたち、成人式、おめでとう」
若造 「うっせーぞッ」
院長 「君たち、まだまだ巣立ちしてないようだね」
若造 「院長、引っ込めェー」
院長 「まだまだ巣の側にいるように見える若造くん」
若造 「なんだよー」
院長 「スがわしいぞ」

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