包茎

 包茎という病名がある。オチンチンを包んでいる皮が余分にある状態だが、それが直ちに病気というわけではない。俗にいうカスがたまり感染を繰り返したり、全くオチンチンが出てこなかったりするときにはなんらかの処置が必要になるが、大半はそのままで問題がない。


 正直にいおう。自分がその状態であるかどうかはいえない。実験がうまくいったかどうか語らない北の金さんの気持ちがよく分かる。
 今日のメモはそんな不確実なことではなく、新聞記事に載ったものだ。
 シカゴでのことだ。9才の息子の包茎手術について二親の意見は対立していた。息子が5回もオチンチンを痛がり可哀想だというので、母親は手術に賛成している。一方父親はそんな手術は身体的にも心理的にも傷が長く残るという理由で反対していた。
 実は彼らは2003年に離婚している。育てているのは母親だ。だが父親は反対する権利を有していた。というのは離婚の際、緊急でない特別な処置を息子が受ける際には父親にも相談しなくてはならないという合意書を交わしていたのだ。
 結局話し合いは物別れに終わり、ことは司法の判断にゆだねられることになる。そしてこのたび父親が勝訴したと新聞で報道されている。
 症状はひどく母親に助けを請うほどだったというから、医学的には母親の意見が押されてしかるべきではなかったのだろうか。包茎が原因でカスがたまり、それがオチンチンに極度に悪さしているのだ。
 
 だがプライバシーの関係上事態の推移は詳しくは述べられてなく、それ以上のことはいえない。
 ただ思うに、この男の子のおかげで、離婚したとはいえ、かつて愛し合った二人が真摯に向かい合えることができたということはないだろうか。
 
 裁判というもつれを生じたが、話し合いの過程で再び二人が愛し合う可能性だってあったかもしれない。
 もしこれが女の子だったらどうなっていたのだろうか。
 子はカスがいいとはよくいったものだと、つくづく思う。

ネタ元
Father Sues To Stop Son’s Circumcision

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