カフェ英会話

その存在をネットで知ってからまだ3日も経っていない。だから情報としての正確さにを欠くところも多々あるかもしれないがメモしておく。
昨日カフェ英会話なるものに参加してきた。駅近くのビルのカフェで行われているもので、英会話に興味がある人が集まり、会話を楽しむという会だ。ネットから申し込めばだれでも参加できる。その際、自分の英会話実力を自己評価しなければいけない。

会の説明にあったレベル分けは次のようなものだ。

<レベルD> ◆初級◆
英語はこれからチャレンジ!自己紹介ならなんとか英語で言えるかも☆
<レベルC> ◆初中級◆
カタコトだけど単語を並べてコミュニケーションはとれるかな☆
<レベルB> ◆中級◆
海外旅行などで外国人と意思疎通もできるかな☆まだ自信は無いけど少しはしゃべれます☆
<レベルA> ◆中上級以上◆
英語でのコミュニケーションって楽しい☆ 留学経験ありなどのうまい人たちとしゃべりたい☆

A’かB’があれば入りたかったのだが、驚いたことにそれがない。仕方なく”C”と判断しネットでの応募終了。
で、当日行ってみると、自分を含め10名弱のメンバーがそろい、それぞれのクラスに分かれて会が始まったわけだが、今日のメモはそのときの様子ではない。
ここで展開されているビジネスモデルに驚いたのだ。まったく経営学は素人だが、それでも自分の言葉でメモしてみたい。

まず経営とは商品の流れで、それを売る(あるいは作る)人と買う人で構成される。そして成功の秘密はできるだけ商品を安くしあげ、できるだけ商品を多くの人に売ることにつきる。

それがこのカフェ英会話では実現されているようなのだ。
キーワードは「同好会」だ。英語に興味のある人が集まる会だが、スタッフは日本人。もちろんAクラスの方は本当に流暢に英語を話されるのだが、会としては通常の英会話教室で外人教師に支払うほどの負担はないと思われ、ひょっとするとボランティアかもしれない。また自己評価でBやⅭクラスの方もスタッフになっておられたのだから”売る人”は容易にゲットできる(それもきっと安価に)。

次は買う人だが、参加料金はたったの500円。通常の英会話教室の授業料の相場は知らないが間違いなく安いはずで、ネットでの参加枠も早めに埋まってしまう状況のようだ。

すばらしいことはそこからだ。会は実際にこんなことを提案している。

ネイティブによる英会話個人レッスンはどうですか、英語での陶芸レッスンはどうですか。英語の料理はどうですか、本に興味ある人は英語で語りませんか。

そこにたとえば広告を入れ込めば経営として収入が見込めるだろう。

このビジネスモデルの一番の特徴は、この同好会の”上流”を見事にとらえている点にある。たとえば「折り紙が好きな人、カフェ会しませんか」で成立する会とは規模が異なるのだ。
とても基本的なことだが、あらゆる交流は言語を通して行われる。その胆の胆とでもいうべき箇所を当然のこととして、この会は押さえているのだ。

だから艶っぽい「英語の○○はいかがですか」などという誘いがあったら、見逃すことなく参加しようと思っている。