最近スタッフの間で”ハリーポッター”が話題になっている。ボクもブームになり始めた頃、ほんの数頁読んだことがあるがどうもついていけなかった。
ボクが拒む理由のキーワードは、”魔法”。世界的に評判になっているから、きっとストーリーはおもしろいんだろうけど。
この魔法使いの少年の話が人気があるということを小耳にはさんだとき、すぐに小学4年生のとき流行っていた、「エイトマン」という人造人間の漫画が頭をよぎった。いったん命を失った男が人造人間としてよみがえり、悪に立ち向かっていくというお話なんだけど。魔法みたいな話だよね。
実は、当時そのエイトマンにメチャクチャあこがれてたボクは、夜ふとんに入ってから手を胸の前に組んで、時空を超えたなにかしらの存在に対して、毎日お願いしていた。「明日目が覚めたらエイトマンになってますように」ってね。
ほとんど毎日、それも何ヶ月お願いしても、朝目覚めたらいつものボク。結局魔法なんて絶対ないと気づいたわけで。
あの頃が今みたいなネット世界の、ある意味魔法の世界のようなご時世だったらどうなってたんだろう。バーチャルだかなんだか知らないけど、たとえばスミソニアン博物館にいかなくても、あたかも行ったような視覚的な情報が得られるのは、けっこう魔法に近いよな。
そしてたらきっと、いまでもフトンに入ってからやっるかもしんない。
ところで、そんな時代に育たなくてよかったという安堵感と同時に、ハリーポッターみたいなお話は、子供たちにとっていい影響を与えるんだろうかという疑問もわいてくる。
世界中に少なくとも数百人くらいは、幼かったボクのように寝る前に「あした魔法が使えるようになってますように」と願っている子どもがいるに違いない。そんな子のなかから、大人になってもバーチャル世界のなかで願い続けるヤカラもでてくるかもね。
作者はそんな子に、実は魔法なんてないんだよという警告の本を書くべきなんじゃなかろうか。
でも、きっとこういうだろうな。
やなポッタ。
うう、やっぱ本読んでないからオチのつけどころが分からん。