たくさんの失敗を重ねてきた。カミさんからもそのつど叱られたが、それでもがんばってきた。
失敗があるということは成功があるということだ。それを信じてきた。だからカミさんもおそれなければ、失敗という言葉もおそれない。
だがロンドンの先生たちは違うらしい。生徒に”失敗”という言葉を使うのを禁止しようという動きがあるのだ。
失敗をしたとレッテルを貼られると生徒がやる気をなくしてしまうからだ。「一回で成功する必要はない」とそれを主張する先生たちはおっしゃる。
その代わりに”deferred success” という言葉が用意してある。”deferred”とは”延ばされた”という意味だから日本では”あと成功”とか”延ばし成功”などという言い回しになるのだろうか。
なにか違和感を感じてしまう。
”あと成功してもダメもとだ”、”延ばし成功は成功のもと”そうした表現を気にしているのではない。
そうではなくて、その言葉を使わないことで現実逃避をしているような気がするのだ。
うまく行かなかったことを素直に認める。そしてその原因がなぜなのかを考えることを学ぶことが生きていく上で必要なのじゃないのだろうか。
翻れば最初にうまく行かなかったこと、すなわち失敗を認めることが大事ではないのだろうか。
なによりもまずいのは失敗しても失敗じゃないと考えてしまうことだ。それじゃ失敗をおそれない子供になってしまう。
失敗という言葉をおそれない人はやがて院長のように、カミさんをおそれない大人になってしまう。
それこそ、一番恐いことだ。
よく分からないメモになってしまったけど、来週、その先生方がよく話し合ってくれるそうです。
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Oddly Enough