驚きのポイントというのは人によって異なるものだ。地下3kmのところに生物がいるという話を聞いてあなたは驚くだろうか。
ビールの泉があったというならともかく、だからなんなのだというのが個人的な感想だが、科学者は違うようだ。
いるかどうかさえ分からなかったとき、インディアナ大学の研究者らは自らを信じ3kmまで穴を掘った。場所は南アフリカだ。そこまで出向いたのは人の営みで地表が汚染されてないからだという。
50日以上かけてパイプの底の岩からしみ出してくる水を調べ続けた。そのなかに生き物がいるかを見たのだ。もしいたら装備の構成を変えたりしてそれが地上の生物の混入である可能性をつぶしていった。ついでに水の年代と化学組成も調べあげた。
すると出てきたのだ。DNAの解析からおよそ300万年前にある細菌から分かれたものと考えられる微生物だ。
でもまぁ焼酎の川があったというのならともかく、そんなこともあるだろうというのが個人的な感想だ。
だがこの生物、少し変わっている。そもそも陸と海を含め今ある地表の生き物は皆、太陽のめぐみで生きているのだ。その太陽エネルギーはまず光合成によって植物に蓄えられ、そこを起点に食物の連鎖が広がっていく。
だがこの生物はその連鎖から切り離されているのという。
でもまぁとても深くとても暗いところだからそんなこともあるだろう。ワインの海原が見つかったというのならともかくそれほど大した話題でもないか、という気がしていたが次の件を知って驚いてしまった。
なんとこの生物は太陽のエネルギーの代わりに、ウランから出される放射能をエネルギーとして使っているというのだ。
まったく信じられないことだ。放射能を食事の源にしようとしているのは北の金さんだけではなかったのか。
世の中驚くことばかりである。
ネタ元
Bacteria Use Radioactive Uranium To Convert Water Molecules To Useable Energy