いろいろ議論があるだろうが、今の中国や旧ソ連の経済体制は国家資本主義だと考えている。
生産手段や原材料を国家が所有し、商品を市場経済に投入する経済体制だ。
だがペレストロイカ以降、ロシアの経済は通常の資本主義、すなわち生産手段の私的所有による商品経済体制に組み入れられていたと思っていた。
ところが今回の戦争で大きく異なっていることに気づいた。それは超富裕層ともいうべきオリガルヒの存在だ。
かれらの出自をウィキペディアで調べてみるとこう述べてある。
これらの企業は、企業長、支配人らの旧ノーメンクラトゥーラ層が国営企業とそれらが保有する膨大な国家資産をそのまま受け継ぎ、新興財閥・寡頭資本家に転身した。
つまりペレストロイカのどさくさに紛れて、それまでの支配者層の一部がご祝儀のごとく国家の財産をもらい受けたというのが真実らしい。
そこで今のロシアの経済体制をこう定義したい。
国家資本、祝儀体制。
いろいろ議論があるだろうけど。