今日のお昼、クリニックで薬屋さんのセッティングでスタッフを交えての薬の勉強会があった。スタッフの方々もきっと、それなりに参考になったと思うけど、途中ある医学的なことについてボクが薬やさんに質問すると、ちょっとその方が戸惑う場面があった。会社からの説明どおりやっているだけどといいながら、その方はしばらく考えておられた。
で、今日のメモはマニュアルについて。
ボクがマニュアルってすごいなぁって思ったのは、アポロ13号って映画を見たとき。シャトルが月に向かっているとき事故って、船内の酸素が減るは、電力はなくなるはで、スタッフは危機に陥るわけだけど、NASAと交信を取りながら無事地球に生還する。そのときに出てきたのがマニュアル。船内のスタッフとNASAのスタッフが膨大なマニュアル本をお互いに確認しながら解決の法を見つけだしていくんだよね。
あれを見たとき、人が思考する際、問題に関係ないことには時間を割かないで、解決に向けて努力すれば、結構なんでもできるんだなぁって思った。
いまや巷にはマニュアルなるものは溢れかえってるようだけど、なんか考えるためじゃなくて、逆に思考を停止させるためのようなマニュアルってのも多いような気がする。ネットで”マニュアル”と”医療事故”なんてkeywordで調べてみると、まず上司へ報告をと、まるでまずやるべきは思考を停止することってな風にも取れるマニュアルもしっかりヒットする。こんな訴訟時代にはそれなりに必要なことなのかもしれないけど、なんか違うような気もする。もしミスったらまず謝るのが先だろうってね。
いずれにしても、マニュアルというものは、次になにをやるのかを考えるときに意味があるものだと思う。
で、あの薬やさんの会社は、なんでそういうマニュアルをスタッフに徹底してなかったのだろうと思うわけ。商品を宣伝するという目的ためには、ボクへの説明なんか考えなくてもよかったはずで、「それは今度調べてきます」ぐらいいうようにってマニュアルっておけばよかったのに。
でもね、あの方の対応も好感が持てたのも事実。彼は彼で一生懸命考えておられたわけでしょ。
結局マニュアルというのは、その通りしましたってことで終わるだけならダメだと思う。
思考と思考の、マにアル、ものにならなくちゃダメだと思う。