ああせい、こうせい

学生の頃ラジオで聞いた忘れられないフレーズがある。
「ああせい、こうせい」だ。確か永六輔さんの番組で、あいまいな記憶だが、きっと軽妙な人生相談だったような気がする。

いずれにしても人を引き付ける語り口で、そして番組の最後に女性の「ナレーションで、ああせい、こうせい は永六輔でした」と流れるのだった。

もちろん、ああせい こうせい は ああせい、構成 の意味で、企画立案者を指しているは、だれしも分かるもの。
ああ、おしゃれな言い回しだな、と若いころからずーと感じていたのだが、はてさて、なんで今頃思い出したのだろうか。

そういえば、明日から保険証がマイナー保険証に切り替わる。
マイナが使えない人には資格確認証なるものが出されるというけど、名前が違うだけで保険証とまったく同じもの。マイナを使えば患者氏名や、負担率の間違いなど不備がいくつもあると伝え聞く。それに院長のような弱小診療所には経済的な負担も決して少なくない。

こんな状況でなぜ厚労省は無理やりマイナ一に切り替えようとするのだろう、と素朴に思う。

あ、そうか。
ああせい こうせい は ああせい、強制 で ああせい、厚生 だったんだね。