TV

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 人のいうことはあまり信用しないで人生を送ってきた。ただ”TVばかり見てるとロクな大人にならないぞ”という言葉は、その通りになってしまったようだ。
 アニメ、ヒーローもの、映画、連ドラなどあらゆるジャンルの番組を一日に数時間は見ていただろう。


 まともな大人じゃないから診療がヒマなのだ。それは分かる。
 でもロクでもない大人になったのは、本当にTVの見過ぎが原因なんだろうか。診療の合間にTVを見ていたとき ふとそういう疑問がわいてきた。
 いつも不思議に思うのだが、疑問に合わせるかのようにネタ元に出会う。院長の疑問が世界中のネタ元から監視されているようで不気味だ。
 それはさておき TVが子供に与える影響についての研究がつい最近出たのだ。それも三つだ。
 一つの研究なんか1972年と1973年に生まれた1000人の子供を26年間も追うという、並のストーカーじゃ発揮できないしつこさで実態を追い続けている。
 で、米国の小児科学会はこの結果をもって、一日に2時間以上TVを子供に見せない方がいい、とくに2才以下の子供にはまったく見せない方がいいということを推奨している。もっともセサミストリートなどの教育的なプログラムは例外みたいだ。
 ほかにもいろいろ結果が述べられている。たとえばそのストーカー的研究では5才から11才までTVを見る時間がもっとも少なかった子供たちは大学を卒業する確率が高かった、などなどだ。
 でもね、5才から11才といえば人生でもっともTVを見る時期じゃないのか。その時期にTVを見ずになにかやってる子供は、今の院長より間違いなく有意義に人生を過ごしているはずだ。
 全体として、なんとなく今までいわれ続けた小言の焼き直しような結論が述べられているような気がしないでもない。
 でもとにかく幼いころのTVとのお付き合いの仕方がまずかったのは間違いないのだろう。”鉄腕アトム”か”リボンの騎士”か”ウルトラQ”のどれかを見ないでいたら違った人生があったかもしれないかと思うと、残念でならない。
 TVは分かった。じゃあ、ネットの時間はどうなんだろう。TVより将来的な問題をはらんでいるんじゃないのだろうか。
 ということで質問。
院長  「ネットをやりすぎると?」
スタッフ「ロクな大人にならない」
院長  「ブー。ロクな大人になる」
スタッフ「どうしてですか」
院長  「ブーログな大人になる」
スタッフ「…」
院長  「…ブログな大人」
スタッフ「TVなんか関係なくアホな大人になったんじゃないですか」
院長  「やっぱり?」

ネタ元
Watching TV harms kids’ academic success
Too Much TV May Hurt Kids’ Learning

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