4年以内に70%-その2

4年以内に70%という地震が起きる確率ついてネットにこんな意見があった。

4年以内に地震の起こる率が70%であれば、4年内に地震が起こらない確率は30%。
次の4年間、つまり現在から8年間に地震の起こらない確率は 30%×30%で、9%。
同様にその次の4年間、つまり現在から8年間に地震の起こらない確率は 30%×30%×30%で、2.7%。
以下、同種の計算で0.81% 0.24% 0.073%。
この逆に、地震の起こる確率は、
4年 70%
8年 97.3%
12年 99.2%
16年 99.7%
20年 99.93%


最初の前提が正しければほぼ12年以内に地震は起こることになる。前回メモした”以内以内バー”とは比較にならないほど論理的で、なるほどと大いに納得した次第だ。
だがやはり気になることがある。
次のような事態を想定してみよう。今の状態が大きく変わらずそして今から4年間地震がなく従来いわれてきたように30年以内に70%の確率で起こると信じられてきた。しかし今から4年後に研究者が今と変わらないデータで初めて地震の発生確率を予測してみたとしよう。するとやはり同じ結果が導き出されることになるだろう。
これを先ほど引用した数値と並べると奇妙なことが起こる(左が今年計算したもので、右が4年後に初めて計算したもの)
4年 70%
———————
8年 97.3%  4年 70%
———————
12年 99.2%  8年 97.3%
———————
         12年 99.2%
単に行をずらしただけだが、おやじが路上でパンツをずらすよりもっと大きな驚きがある。つまり観測された時点で発生する確率が異なるのだ。これはかの有名な不確定性原理、すなわち観測という人の行為が加えられると自然の正確な状態が捉えられないという原理を想起させるではないか。
昨日インフルエンザの患者が多かったのでインフルエンザに感染した予兆なのかもしれないけど、なにかがブルブルと体を突き抜けた。ひょっとして重大な発見をしたのではないか。これは地震の不確定性原理なのではないか。
もちろん間違っている可能性も大いにある。むしろそちら方の確率が高く、0.01秒以内に100%という気もするが、もし間違いが明らかになれば深謝したい。そのときはいさぎよく地震の「深く訂正原理」と改名しよう。

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