翻訳機

 英文の記事を読んでいるときにいつも思うのが、これがトルコ語だったらなぁ、ということだ。そうであれば最初から訳してみようという気など起こらないに決まっている。なまじっか知っている単語が出てくるだけに、なんだか分かるような気がして目を通すのだが、結局よく分からない。
 今日だって、コンピュータによるすばらしい翻訳機ができたという記事を目にしたのだが、中身がよく理解できない。


 なんでも今までのパソコンによる翻訳の仕方は、handcodeというルールを用いていたらしい。で、ネットで調べたけど、よく分からなかった。
 hand は”手”ぐらい分かる。ウチのアホ犬は、”お手”が翻訳できなくても主人はできる。残りのcodeは、たぶんコードだ。推測するに、人なら頭にねじりはちまきをして翻訳に臨むところを、コンピュータは手にコードを巻いてがんばるってところだろうか。
 で、南カリフォルニア大学の先生が考えた新しい翻訳の仕方は、統計を使うというもの。これなら分かる。統計は得意だ。毎年の月の数の平均は12だ。
 この統計を用いて、以前に訳された例文とか単語の頻度などを利用するらしい。
 それも紙とか電子記憶媒体とかオーディオでも、入力OKということで、開発した先生たちは、会社を作ってやる気まんまんだ。
 でもこの統計を使った翻訳というのは、幼いころからやっていたような気がする。
 テレビに見入っているとき、勉強しろと口うるさくいう母親への返事、「ああ、分かってる」は、8割方分かってないのだ。そのことを十分自覚していたから、なんら自分に疑問を感じることなくテレビを見続けることができた。一方なかなか動こうとしない少年院長に向かってヒステリックになっていく母親は、その翻訳ができなかっただけだ。
 今でもそうだ。患者に、「まず大丈夫ですよ」というときは、「121%大丈夫だ」といってるのだ。もちろん120%は自信の現われだ。残りの1%は診断があってるかどうかの不安を表している。統計的に120%の方が1%より大きいことを理解しない患者だけが、院長の言葉を不安そうに聞く。そうした患者がなんと多いことか。
 あるいは、”しばらくお酒を断とう”とつぶやくときの翻訳は、”お酒をやめない”ということだ。
 以前に訳された例文と単語の頻度では、そうなっているから、仕方ない。

記事の内容が理解できないと、統計的にこんな感じのメモになってるような気がする。code と cord の違いもどうでもよくなるし。
ネタ元
Software learns to translate by reading up 22 February 2005

“翻訳機” への4件の返信

  1. 「 I Want To Hold Your Hand」は
    「抱きしめたい」って訳になるんでしょーなー

  2. パーマンのバッジか、ドラえもんの「翻訳こんにゃく」が欲しい!

  3. ホント 王さまの頭の中見てみたい。 なんでも知ってるもん(^Q^)/

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