真がん

 福島県の郡山で、考古遺物の真がん騒ぎが起こってた。このニュースは昨年の11月のものなんだけど、市教委が今月初め、その遺物を市の歴史資料館に展示したというので、また話題になってるらしい。
 問題の遺物はシカとそれを射ようとしている人が刻んである石。平成2年4月、縄文時代の遺跡の調査中、その遺跡を下見に訪れたスタッフによって発見されている。雑草が生えた畑の中で、線が刻まれた面を上にして落ちていたという。


 そんなことってあるんだろうか。記事にも「ラスコー洞穴壁画を思い出させるような」絵とのコメントが書いてあるけど、あれは絵の保存に適した洞窟ゆえの特殊な状況があったんだと理解してる。でもね、こっちは野ざらしなんだけど。
 2年前の東北の石器ねつ造事件でも、全く妙なのがあった。ネットからの文章を引用すると、袖原3遺跡(山形県)からの「出土石器が約30キロ離れた中島山遺跡(宮城県)の石器と接合し、『約10万年前に原人が移動した証拠』」と話題を呼んだ」云々。
つまり10万年前、二つかなんだか、とにかく割れた石が30km離れた別々の場所で見つかったということ。そんな馬鹿なこと絶対にありえないよね。
 結局ある人が石を二つに割って、こっそり遺物に見せかけていたというオチなの。
 考古学は全くの素人だけど、こんな十万年前の話じゃなくても、最初の話題になった石みたいな数千年前の石が、野ざらしのまま風雪に耐え抜いて原型を保っているというのは、とうてい考えられないと思う。
 でも、では違うという証拠を出しなさいといわれても、決定打がないみたいで。実際、学会でも白黒つけられないみたい。
 いっそのこと疑わしきは、証拠としないとかの方針、打ち出したらどうなんだろう。
院長 「さすがに鉄砲でシカを撃つような絵だったら、偽物できまりでしょ」
学者 「いや、それでも遺跡のそばだったら、議論になるでしょう」
院長 「鉄砲なんて縄文時代にはないでしょ?」
学者 「いや、本当に鉄砲か、真ガンの議論が起こるでしょう」

ついでに以前、考古学会についてメモしたのがあるので、よろしければ。ほとんど役に立たないと思いますけど。

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