現象

bald
 幸か不幸か額の生え際の毛髪の成長は続いていて、額とその下の顔の比率は若い頃からほぼ同じだ。
 背が伸びないのに顔のその比率が変化していく現象に、違和感を抱いているのではない。写真のように後からなのに額が見える現象に不思議さを感じているわけでもない。
 関心があるのは、その現象に遺伝が関与してるかどうかということだ。研究者はどうも遺伝的要素があることは感じ取っていたが、どの遺伝子か特定できずにいた。


 だがドイツの学者がその可能性のある遺伝子を見い出した。”Tendency to hair loss inherited from the mother”つまり「毛髪がなくなる傾向は母親からの遺伝」と題した記事がネタ元だ。
 現象を持ち続ける何人かの男性の家系を追ったところ、どうも母親から伝わってくる遺伝子に現象を起こさせる部分があることが分かったという。
 題名そのままの雰囲気を漂わせたハショった内容紹介になっていると感じるのは気のせいだろう。
 若いあなた。今黒々とした髪を持っていても、母親ゆずりのその遺伝子があるとすると、毛髪の活動が休止し、いずれ前頭部から地肌が広がっていくのだ。
人はなぜこの現象に偏見を抱いているのかということは、関連メモを見ていただくとして、老人の夜歩き現象が、認知症と呼ばれるようになったように、この現象も名前の衣替えをしてみたらどうだろうか。
 認知に支障があることで認知症だから、毛に支障があることで「毛」の文字を使うのには問題ないだろう。
しばらく考えた。母親から伝えられるという科学的事実も考慮に入れると、やがてこれしかないというアイデアが浮かんできた。それは 「母毛」だ。
「このハハゲ」「ハハゲ課長」
 どうだろう。母性がはらむおだやかな響きが伝わってこないだろうか。

ちなみに一つの遺伝子だけでは現象が起こっているのではなさそうだということと、父親から息子へもときどき”直接に”遺伝するというようなことも書いてありました。
経験的には、そっちの方が多いような気もするけど。
ネタ元 Tendency to hair loss inherited from the mother
関連メモ ハゲ

“現象” への2件の返信

  1. 先日、子どもの中学の先生が 家庭訪問に来たんですが 初めて逢ったのが ちょぴりはげてました。その先生が 子どもを ハゲましてあげて下さいっと言われて 頭を下げられたら なぜか 申し訳ない気持ちになりやした(U_U;)とはいえ 亡くなったあたしの父は 思いきりハゲでした。そして また、今 母の彼氏もまた ハゲてます。うちの母は ハゲ好みかも かもですなぁ。

  2. 大学の同窓会などで、20年振りに級友に会ったりすると、思わず頭に目がいくことがある。
    「この20年の間に何があったの?」って、思わず聞きたくなることも多い。
    王様は遺伝的にはハゲる心配はない。けど、従兄弟につるつるがいる。彼の母親は私のおばさんだから、ハゲの遺伝子はないと思う。でも、父親は立派なハゲだった。
    どうも、経験的には父親からの遺伝が大きいような気もするんだけどね。

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