愛は勝つ

 今日のネタ元は短いものだ。短いからといってバカにしてはいけない。なんと”愛はセックスに勝つ”ことが明らかになったのだ。
 題して”Love More Powerful than Sex, Study Claims”、つまり「愛はセックスより強し:研究で明らかに」。実は記者の紹介記事でかつ短いこともあってか、よく分からない部分もある。それを踏まえて紹介してみたい。


 ニューヨークの大学での研究だ。狂おしいほど人を愛している17人の男女たちを対象に、頭の機能MRI検査をしながら質問事項に答えてもらった。
 すると情動に関係する化学物質であるドーパミンが豊富にある領域で愛を感じていた。それはほとんど脳の右の方で、”面食い”のように顔に魅力を感じる領域が左の方にあるのと対象的だった。
 愛の長さに伴って神経活動の強さが頭のなかのいろんなところで変化しているのも分かったという。
 ここらがよく理解できないのだが、どうもセックスはかなり限られた領域での活動でしかなく、それに比べて愛の活動は広範囲の神経活動で行われているということを意味してるのだと判断した。”面食い”が引き合いに出されるのも、よくは分からないが似たような意味合いなのだろうか。
 で、これらの事実から神経科学者も人類学者も社会心理学者もこう宣言する。
「人間の心を支配する力という点では、明らかに愛はセックスに対する勝者である」 
 そこに至るまでの過程はさておき、凡人はひとまず結果だけを享受しようではないか。テレビのコントローラ-を手にしたとき、それが発明された過程をだれも考えないのと一緒だ。
 大切なことは「愛は勝つ」なのだ。この記事を書いている記者も、学者たちのその言葉を紹介する節の小題に”love wins”、つまり「愛は勝つ」と表現している。
 やはりそうだったんだ。肉体的な喜びより純粋な愛の方が強いのだ。
 ヒトであればそうなのだ。これまでの肉欲ばかりを追った人生を反省せねばならない。このままじゃ獣と一緒だ。愛を信じて肉欲を克服しなければならない。
 愛は勝つのだ。この言葉を念仏のように唱えながら、これからの日々を生きよう。
 さぁ身に覚えのある方も一緒に唱和しようではないか。
 愛は勝つ。あいは勝つ。あいいわ勝つ。アーいいわ勝つ…ってやっぱり、負けてしまそうだ。

研究の内容とは違った趣旨のメモになってしまっているような気がする…たぶん。
ネタ元
Love More Powerful than Sex, Study Claims 31 May 2005

“愛は勝つ” への4件の返信

  1. Sexのない愛はきっと、愛のないSexより勝っているだろうね。
    そういう研究でしょう?
    やっぱり、一番はSexのある愛でしょう。
    研究などしなくても、当たり前なんだけどね。

  2. ニッキさんの『おかしな日記?+五七五』からお邪魔しました。
    「愛は勝つ」…セックスにも。
    祖父母の介護をしながらいつも、思うことでした。
    愛に勝るものはない、と。
    セックスなんて出来なくても、彼らの絆は愛に満ちています。
    (ちなみに、彼らに性生活があるのかどうか私は訊ねたことはないです。が…多分祖母がアルツハイマーを発症しているので、無理かなと思います。90過ぎという年齢のせいではなくて)
    でもそれらが学問的に証明されたということが、
    非常に意義のあることのように思います。
    そして、こういう研究テーマを追いかけ続ける科学者の方がおいでになるということも。
    嬉しくなったので、コメントを残します。
    これからもちょくちょくお邪魔させてください。

  3. 「愛はセックスに勝つ」というこの記事の趣旨とは微妙にずれてしまうのかもしれないんですか…
    私の、性にまつわる質問(?)に、齢90を超える祖父が誠実に悠然と答えてくれた、そういう記事なんですが、ぜひ先生に読んでいただきたくて…
    その記事をTBさせていただきます。
    もしよろしければお目通しいただければ幸いに存じます。

  4. じいたんとバイアグラ談義。

    とある日曜、かかりつけ医がお休みだったときのこと。
    何の用事で出かけたか忘れたのだが
    日曜開いている、近所のクリニックへ出かけた。
    そこは、医師はひとりなのに、色んな科を標榜している診療所で、
    普段はあまり利用しないのだが、
    (標榜科目が多い病院は、基本的に

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