性差

 物にはあまりこだわらない方だ。普段履いているシューズもどこの国で作られたか分からないものだし、腕時計だって飲み屋で知らないうちにポケットに入っていたものを何年も使っている。だから身の回りのものを買いにいくときは、値段と折り合いがつけばすぐ購入という運びとなる。


 ところがカミさんは違う。いろいろと物色するのだ。一軒だけで決着をみることはまずありえない。服にせよなんにせよ、どうせ使えば同じだろうと思うのだが、そうではないらしい。付き合わされた日には痛い目に合う。あっちがいい、こっちがいいと街中を振り回されるのだ。
 この違いはどこから来ているのだろうか。ほんとに二人は人として同じ生き物なのだろうかと疑問を抱く。
 でも考えてみればライオンだってクジャクだって雄と雌は見た目から違う。思考だって違ってもおかしくないだろう。「話を聞かない男、地図が読めない女」でも男と女の思考の違いが述べられているじゃないか。
 だから仕方ないことだとあきらめていた。
 ところがある研究ではどうもそうじゃないらしいのだ。性格や人とのつきあい方、認知能力、指導力などは一般に考えられているより、男も女もあまり変わらないという。男女の差について調べた46の論文をもう一度検討し直した結果だ。
 
 たとえば爆弾を落とすテレビゲームで男女の攻撃性を比べるという研究があり、半分ほどが攻撃的な傾向を示していたが、半分は傾向がなかった。攻撃的な傾向をみせた群のなかでは男は女よりより多くの爆弾を投下していたが、傾向がみえない群では爆弾の投下数に差がなかった。
 つまり男でも女でも攻撃的な人は攻撃的で、そうじゃない人はそうじゃないということだ。
 あるいは女性は観察されていると男より微笑むという研究があったが、被験者が観察されていないと考えているときは、男女の差はなかった。
 少し分かりにくいネタ元の紹介になったかもしれない。結局は社会的な因習のなかで男女の差が作られているだというのが、いわんとしていることのようだ。
 
 そういわれると、そのような気もしてくる。とくにカミさんの攻撃性を思い出すと絶対正しいような気もする。
 ただ納得いかない点もある。少なくとも間違いなく存在する違いがあるのだ。
 女性にはあっチガイィ、こっチガイィというチガイィがある…間違いない。

ネタ元
Men may be from Venus too

“性差” への6件の返信

  1. じゃあ、地図が分からないのも”女の子だからぁ~♪”っていうのは通用しないのかぁ・・・。
    ♂と♀は違うって事にしておいてもらった方が女の子は何かと楽なんだけどなぁ。

  2. ちなみにこの写真を男女に見せた場合、どちらが違和感を感じるのでしょうか?
    あっ、よく見たらあそこに張られているのは「安全第一」のマークだ!

  3. 女の子だから~ ってぶりっ子やっていられるのも 今のうちだけです。
    あるていどの年令になって まだ そんなことやってると バカみたいだよ。
    だから 自分で生きていけるように強くならなくては!  と 思います。

  4. バブル崩壊後、働き始めた私の世代は、、、男勝りに働いているうちに、負け犬なんて世間が呼ぶようになりました。あはは。
    でも、確かに女の子だから~は使えないな。
    私の三枚目キャラのせいかと思ってましたが。

  5. なんで 負け犬なんて失礼なコト言うのかな?
    結婚すれば いいってもんじゃないのに。
    若い頃は 誰だって 若さで 男性にちやほやされたりしてるけど 気がつけば そういう声もかからなくなってたりして・・・
    そんな時に 自分に 何が残ってるんだろ・・。 若さは 永遠じゃないし、女の子だもん、的な 甘えた考えは 年とるごとに 通用しなくなりますよね。
    結婚してなくても しっかりと生きてる人って 負け犬なんかじゃない。
    反対に 結婚に逃げた人が 負け犬なんじゃないの?

  6. 結婚も出産も選択肢の一つだけど、ワンペアな雰囲気が漂ってますよね。
    私は、家事も子供も嫌い寄りなので(笑)あえて、その立場を選択していますが、子供が欲しくても出来ない女性もいるのだし、配慮は欲しいですね。
    ま、その名付けをしたのが同性なのも皮肉(笑)
    しかし、20代に見えても体は正直!!衰えてきてて、ヒトして恐いよ~な、毎日です。

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