人類の進化

 10万年後の人類は二つの亜種に進化しているかもしれないという。一方は遺伝子的上流階級で、他方は下層階級だ。上流階級は背が高くやせ形で健康であり、かつ魅力的で知性的で創造的な人々だ。他方、下層階級は頭が悪くて醜く、ずんぐりとした体型の人たちだという。
 
 ロンドンの進化理論学者がいっているもので、下の図はその二つの人類を暗示するためにBBCが描いたものだ。



 現在見られる人種の違いは、交雑が進むことでコーヒー色の肌を持つ一つの人種になり、さらに時が経つとパートナー選びのより好みが激しくなり、より多くの遺伝的な不平等が生み出されていくと研究者は語る。あげくの果てに二つの亜種が生まれるというのだ。
 この手のお話は昔からSFに登場する。ネタ元にもあるように、知られたところでは1895年のHG.Wellsの小説「The Time Machine」にも同じような二つの種族が出てくる。もし研究者が語る話が事実なら、空想が科学になったということだろう。
 だがいくつかの間違いを指摘しなくてはいけないだろう。
 研究者は、たとえば10年後の子供の体型などをきちんと予測できているのだろうか。そうした予測が当たったというような報道が一度でもあっただろうか。もしそんなことさえできないなら、10万年後の人の体型など分かるわけがないではないか。
 
 それにこの図はとてもおかしい。左に立つ背の高い方が遺伝子的上流階級、右に立つのが下層階級として描かれているようだが、大きな誤解があるようだ。
 実は前の女性が後ろの男性に命じ、男性が「ハイ」と気を付けをしている図なのだ。
 こうした光景は10万年も待たずに我が家ではすでに現実のものとなっている。

ネタ元
Human species ‘may split in two’

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。