ハチと携帯

 毎年この時期になるとどこからともなくハチがやってきて家の壁に巣を作り始める。めざとくそれを見つけては大きくなる前にはたき落としているのだが、なんとかならないのか。
 思案をめぐらしているとき、こんな記事に出会った。なんと携帯電話がハチを追っ払うかもしれないというのだ。


 ドイツの研究者らが気づいたもので、900MHzから1800MHz の電磁波を当てるとハチは巣に帰ることができなくなるという。
 巣のなかのダンスでハチは情報を伝え合っているということが知られているが、そのとき毎秒200から300回羽を振動させている。その振動が電磁波で障害されることで、うまくダンスが踊れないようになっているのかもしれないというのが研究者たちの推論だ。
 
 ところでハチの世界では今奇妙なことが起こっている。幼虫と女王蜂を置いたままほかのハチが巣からいなくなるという現象が、最初アメリカで観察され、その数は今やアメリカのハチの巣の3分の2に達しているという。それだけではない。ヨーロッパやイギリスでも同様のことが起こり始めているのだ。
 この事態は花の受粉に大きな影響をあたえることになり、ひいては環境への影響が懸念されるため原因究明が急がれているのだが、この携帯電話の電磁波の影響もそのひとつの可能性としてあげられているという。
 記事に目を通して些細なことにも疑問を投げかけようとする研究者らの情念は伝わってきた。だがどうも実態とは異なる印象がある。 
 とするとハチさんが巣を作ろうとする我が家のまわりには電磁波が少ないということになるではないか。
 でもすぐ近くには大きめのスーパーがあり、そこに買い物に行く院長に家にいるカミさんから携帯を使っての指示が頻繁に出されているのだ。
 つまりは我が家の周りには決して少なくない電磁波が飛び交っているはずだ。それなのにハチさんはやってくる。
 本当に電磁波が原因なのだろうか。






参考ことわざ:
虻蜂取らず(あぶはちとらず) クモさんが網にかかった虻も蜂も捕ろうとして、結局両方ともに取り損なうこと。
ネタ元
Cell Phones To Blame For Deserted Bee Colonies?

“ハチと携帯” への4件の返信

  1. イラストのヤブ院長はなかなかハンサムですよね~。
    奥さんも登場させて欲しいです。

  2. 機会がありましたら、カミさん登場させてみます。
    ところでtamakitiさんのT-シャツ、ぜひ手に入れたいと思ってます。動物園で販売されるようになったら教えてくださいね。

  3. 周波数で蚊を寄せ付けない機械は、持ってますが・・・効いているかどうかは、不明です。もしかしたら同じ原理ですね・・・?暖かくなって虫がいっぱい発生してますね!またお邪魔します宜しく願いします。

  4. あの機械、わたしも持ってますが、よく効きます。
    機械を装着しているところは絶対に刺されません。

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