ネコとは不思議な生き物だ。その真偽は定かではないが、聞くところでは死期が近づくと人知れず姿を隠すという。
経験したところでは、借りてきたネコなど見たことがないのに、借りてきたネコのような人を見たことがある。おしゃべりや料理ができる子ネコちゃんに出会ったこともあるのだ。
こうしたネコにまつわる不思議さを深める話があった。
ネコは砂糖なんかには目もくれない。つまり甘いものが好きじゃないという。ほ乳類ではきわめてまれなことらしい。
なぜそうなのか、そのヒントになるかもしれないことを科学者がつきとめた。
ほ乳類全般が持ち合わせている甘さを感じる遺伝子の半分がネコ科では欠損していたのだ。ネコだけじゃない。ライオンやジャガーやトラも含めたネコ科に共通することだ。
とはいえ残りの半分はほかのほ乳類と同じように正常にある。つまり進化の過程で半分を失ってきた可能性がある。
一体ネコたちは、この甘さを感じる遺伝子を捨てたのか、あるいは残ったものを違う形で使っているのか。
その考察は何々という専門雑誌に書かれてますぞ、というのがネタ元の内容だ。
もちろん専門誌が手元にないから、その結論は分からない。手元にあっても足下に置いておくだけだから、その結論は知りようがない。
ただ後に残った遺伝子はネコにはあまり役に立っていないような気がする。
というかネコには理解できないのじゃないだろうか。
院長 「残った遺伝子は”ネコに小判”だな」
スタッフ「どうしてですか」
院長 「進化の過程で遺伝子が全部があったときを前半、失ったときからを後半としよう」
スタッフ「それで?」
院長 「ネコに後半、だろ」
スタッフ「…そのうちこのメモも人知れず姿を消すんでしょうね」
Why Cats Don’t Cotton to Sweets Explained
猫
猫が苦手。
猫という字も苦手。
猫が好きな人も大苦手。
通勤途上で猫に出会い、回り道をして5分遅刻し、
始末書を書いた。
なのに、同僚に「猫