ダウジング

 昨日、テレビをつけると、FBI超能力者捜査官と称する人たちが出て、いくつの未解決事件を追うという番組があっていた。扱っているのは基本的にはすべて失踪事件だったみたい。
 で、例えば”残留エネルギー”などという、ある種のエネルギーを感じながら、捜査官たちがいろんな情報を出していくんだけど、なんだかねぇって感じだった。


 現在の科学は明らかに宇宙のすべてを解明していないし、これからも、その日は残念ながらこないと思う。そういう意味で未知のエネルギーがないとはいえない。でもね、なんでその人たちだけがそれを感じることができるんだろう。
確かに世の中、いろんな分野でとても傑出した、天才といわれる人たちがいる。そうした人の思考なり行動なりは、常人からは想像もつかないものがあると思う。例えばインドの天才ラマヌジャンという数学者なんか、証明も何もなしに、パッと円周率のこんな公式を思いついてしまうんだからね。
 ほんとに、超能力っていっていいぐらいのすごさなんだけど、うさんくさい超能力と違うのは、常人でも公式のひとつひとつが理解できる条件にあるということ。人によってその時間は違うかもしれないけど、議論できる共通の話題が必ず基礎にあると思うわけ。
 その意味で、やっぱり、この捜査官の超能力ってのはうさんくさいんだよなぁ。実際こうした番組の常として、事件が解決したというを見たことがない。
 ただ一つ、ダウジングという操作で小学校時分のタイムカプセルを探し当てるというのには、驚いてしまった。ダウジングとはネットで調べると、語源不詳の英語Dowsingで、「Y字型の木の棒切れや、杖や振り子などの道具を使って、地下水や鉱脈などを主に探知した技術」。古代よりいろんな国で使われているらしい。
 で、タイムカプセルを求めて、Y字型の道具の”Yの字の上の二つの端”を手にしながら校庭をうろうろし、”字の下の端”がピクピク指したところが、ここ掘れワンワン地点。ということでそこを掘ると、なんとタイムカプセルが出てきたじゃない。それも今回だけでなく、いままで同じ番組で4回も当てているというからびっくり。
 そうなるときっと偶然じゃない。ホントどういう理屈なんだろう。
埋めた当の本人たちが取り巻くなか、ダウジングをするんだけど、一つの可能性としては、集まった人たちがそれぞれ考える埋めた位置の うち、一番多いものを感じ取る能力があるとかは考えられないんだろうか。
なんにしてもホント不思議。(ついでにネットで調べてたら、同じような意見のこんなサイトがあったので、よろしければどうぞ)
スタッフ「院長、ダウジングしてるんですか」
院長  「人生の方向を探そうと思って」
スタッフ「院長の人生ドジばっかしですから、院長の場合、ドジングですね」
院長  「……」
スタッフ「そもそもドジング自体、ドジしてるんじゃないですか」
院長  「……」
スタッフ「院長、棒がピクピクしてますよ」
院長  「こめかみもね」

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