ゼロ

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 数字の0は不思議な数だ。
 ないものはないから表しようもない。それを0として表したらいろいろと便利がいいと気づくのに人類は長い時間を要した。なにもないというのに0があるというわけだ。
 たとえばコンビニで買うとン00円のビールがきれなおねさんが横に座るとン000円になるのだ。なにもないというのに、明細書には堂々と0がある。


 こうした0にまつわる不思議さをグレードアップする記事があった。オウムが0を理解できたというのだ。
 そう、鳥のオウムだ。記事が目にとまったとき我が目を疑った。院長の細い目はオダギリジョーの目ではないかと一瞬疑った。それほど目を大きくして驚いてしまった。
 米国の大学での話だ。
 28才のアフリカ灰色オウムが大学で飼われていた。名前をAlexという。研究者が彼の数を数える能力を調べていたとき、なんども皿の上になにもないときに0のカードを引くことがあった。
 ということで特別に0を認識できているかどうかの実験をやると、0を認識できるとされているチンパンジーやリスザルよりも0についての高い認知能力をもっていることが分かった。
「Alexやチンパンジーがやったことは訓練でできるようなものじゃない。むしろ生き抜くために必要な、多い少ないを認知する単純な能力のように思われる」
「Alexの0の概念は、われわれの認識とは同じではないかもしれない。でもモノがないという概念を理解しているのだ」
 と研究者はおっしゃっておられるのだが。
 チンパンジーが理解できるといわれればそんなもんかという気もするが、相手はオウムだぞ。なんだか納得がいかない。
 訓練してできるもんじゃないと研究者はいってるけど、人の動きを感知するなどの要因をAlex君は人知れずに学んで0を示しているだけじゃないのだろうか。
研究者「そんなことはありません」
院長 「オウムですよ」
研究者「Ωだから受け入れるのに抵抗があるんでしょう」
院長 「…」

 Alex君って長生きなんだなぁと、落ちないオチとともにしみじみ感じ入りました。
ネタ元
Parrot understands concept of zero

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