クリスマスツリー


11月末、我が家にクリスマスツリーがやってきた。今まではほんのお飾り程度のツリーで済ましていたのだが、子供らが成長するにつれ、少しは親の威厳を示しておかねばときびしい台所事情を押して購入したものだ。
もちろん、人工ツリーなのだが、それに関連してちょっと不思議な感じを抱く記事があった。クリスマスツリーには本物の木を使った方が地球温暖化防止のためにはいいというのだ。


樹木を使うことは森林破壊に繋がるという印象がある。だが、今どきの本物クリスマスツリーは自然の森林ではなく、そのための樹木育成場で育てられ、切り出されているという。そこで育った若木は活発な光合成を行い二酸化炭素を吸収する。クリスマスが終わったあとクリスマスツリーはいわば畑のこやしとして切り刻まれる。それはゆっくりと二酸化炭素を出すことになるが、結局ナマのクリスマスツリーは二酸化炭素の収支に関してはプラマイ0ということになるらしい。
一方人工のツリーの場合は、ツリーのプラスチックを作るために石油が使われるなど、多くの二酸化炭素を生み出すエネルギーがそれらを作るの必要だ。
ということで本物の木のクリスマスツリーの方が地球にはやさしいという内容なのだが、ちょっと待った。こんなことがあることを研究者に知って欲しいのだ。

写真は今日子供らがどこからか探し出してきたクリスマスツリーだ。ケースに入った、本体は10cmにも満たない小さなもので、ああ、そういえばこんなのもあったな、と何気なく手に取って見る。と、そのときケースの底に記された文字に気づいたのだ。
○×年12月24日 初クリスマス 忘れないでね。
間違いなくカミさんが書いたものだ。このツリーはなんどか目に触れる機会があったものの、そんなことが書いてあるなんて、全くの驚きだった。もしこれが本物のクリスマスツリーだったらきっとこの文字は色あせ土に返り永遠に気づかれることはなかっただろう。こんなことは人工のツリーでしかできないことなのだ。
なんだかうれしくなり、カミさんにこのことを告げたのだが、「ああ、そう」とつれないカウンターパンチをくらう。
そういえば最近二人のあいだに冷たい風が吹いている。はしゃいでいるのは自分だけなのだ。
わびしさに倒れそうになったが、サッカーのオウンゴールならぬオウンダウン化だけは阻止せねばとクリスマスツリーに誓う夜なのであった。

ネタ元
Fake Christmas Trees Not So Green

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