オパール

 ゾウムシの仲間の甲虫(こうちゅう)で、透明な殻の下にオパールに似た結晶構造があることが分かったらしい。電子顕微鏡の観察で見えるくらいだけど、見る角度によって黄色みがかった緑色、紫色に光り輝いているという。


 電子顕微鏡で分かるくらいだから、とっても小さいのね。なんでそんなとこ、電子顕微鏡で覗いてたんだろうって疑問はさておき、ひょっとしたら人工オパールへの道につながるかもしれないということ。
 この手の”光り物”には全く関心ないから知識もなかったけど、せっかくだからネットで少し調べてみることに。
 そもそもオパールとは、珪酸分を豊富に含んだ液体と古代生物の骨や貝が混じり合ったハイドレート・シリカが固体化したものらしい。ハイドロって水って意味だし、シリカすなわち珪酸ってのは石の元みたいなものだから、要するに水と石が混じり合ったものってことになるのかしらねぇ。
 そんなつまらんものでも、お札を出して買ってあげなくてはならない女性の生まれ月は10月。
 合成オパールなんてのもすでにあるみたい。本物との区別は、ぐぐっと近くで見ると、天然ものは燐光が見えるけど、合成ものはスネークスキンといわれるヘビの柄みたいな構造が観察されるそうな。
 エデンの園のイブだけでなく、今なお女性はヘビさんにだまされ続けてるってわけね。
 まぁ勉強はそれくらいにして、真珠の養殖みたいに甲虫の背中でオパールを育てるってことなんかできないのかしら。
 真珠養殖を開発した御木本幸吉さんだったら、なんとなくできるかもね。
院長  「真珠養殖を成功させるまで四年もかかったんですね」
御木さん「悲しいことに貝が全滅したこともあります」
院長  「甲虫の場合もそんなことがありますか」
御木さん「そうですね。でも、そういう失敗があるから成功があるわけです。これを、フこうちゅうの幸いといいます」
院長  「なるほど、そんな努力の結果、オパールができればうれしいですね」
御木さん「成功の暁には昔を思い出してつい、オ、パールって叫ぶかも、です」

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