最近年を取ったせいか記憶力に自信がなくなってきた。もともと記憶力がよかったのかさえよく思い出せない。さすがに誕生日は覚えているが、このままでは逝ったときいつ死んだかも覚えられなくなりそうだ。
そうした不安の日々を送っていたせいか、こんな記事が目に入った。
Brandeis大学の研究で21才から83才までの235人を対象に花とか果物といった、ものの分類の名前を30ほど覚えてもった。
その記憶の程度を調べると中年や老人では、記憶力は年をとっても引き続き持続すると信じている人ほど記憶がいいという結果が出た。
逆に記憶力の減退は老化現象で仕方なく逆らえないものだと考えている人ほど記憶力が悪かったという。
つまり記憶力に自信を持てば記憶力が保てることが分かったというのだ。
確かになにかものを思い出せないとき、がっかりすることがある。ああ、年を取るというのはこういうことか、資金力のないオヤジが年を取れば記憶力もないオヤジになっていくのか、そう嘆くことがある。だがそれを引きずることは記憶力の低下に手を貸しているというのだ。もしそうだとすればこの悪循環をどこかで断ち切る必要がある。
そこで登場するのが自信だ。記憶力に自信を持てばたんに資金力のないオヤジになるだけですむというのだ。
だが具体的にどうしたらいいのだろう。朝メシは食べたと周りのものがいうのに覚えていないときはどうすればいいのだろうか。自信をもって食べていないと言い張ることが、記憶力の保持に役立っているとでもいうのだろうか。
周りのものが徘徊という表現をしても、記憶を辿って歩いていると自信をもって答えることが記憶力の保持に一役かっているというのだろうか。
ああ、よく分からない。ただ自信とは気持ちを引き締めて生活することで生まれるような気がするのだが。
スタッフ「そうですか」
院長 「気持ちをキュと引き締めて生活する」
スタッフ「そうですか」
院長 「それが記憶力に通じる」
スタッフ「そうですか」
院長 「”気をキュ”力が記憶力に…」
スタッフ「…ひょっとして、それがいいたかっただけ?」
院長 「記憶にありません」