湖

　目立たない人生を歩いてきた。宴会の席でも先輩から「お前そこにオッタンカ」といわれてきた。そのせいだろうか、地球オンダンカといわれてもピンとこない。
　しかしその兆候は明らかに進んでいるようだ。　

　ネタ元はその一つの証左だ。
　北極圏ではここ２０年で湖が減少している。宇宙からの映像を1972年と1990代のものとを比較すると１２５個の湖が消失していることが分かった。
　その辺りの湖は永久凍土の上にあるが、温暖化が原因で凍土が溶け、”栓を抜かれた風呂の水のように”湖がなくなっているという。
　温暖化で夏に氷が溶け湖が多くなっているという過去の研究があるが、それに反して湖の全体の面積は６％減少しているというのが実態だ。
　湖で一休みする渡り鳥の生態やほかの動物への影響などが懸念されるという。
　文明を享受してきたツケが今、回ってきてるのだ。飲み屋のツケは逃げおおせても、この報いは必ずやってくる。どんなに目立たない人にでも襲ってくるのだ。
　だからいますぐに温暖化を防ぐ対策を始めなければならない。
スタッフ「具体的には？」
院長　　「電気をこまめに消す」
スタッフ「ほかには」
院長　　「車のアイドリングはやめる」
スタッフ「ほかには」
院長　　「ビールを冷やさないで飲む」
スタッフ「なるほど」
院長　　「これで美辞レイクが増える」
スタッフ「目立たないオチですね」

そんな冗談じゃすまされないことぐらい分かってまする。
ネタ元　125 Large Northern Lakes Disappear
参照メモ　温暖化