日本で最後のトキが死んだという記事から。
キンという名のトキで、死因は外傷。人間でいえば百才を超えるぐらいの年で、「今まで寝てたのが、急に横っ跳びに飛んでいる。若い時を含め、こんな見事な羽ばたきはないそうです。完全な飛翔(ひしょう)」で壁にぶつかっていったのだという。
で、気になること。記事には「キンの『遺言』その意味は…」なんて表題がつけられてるんだけど、なんで人っていつもヒトに照らし会わせてなにか意味をくみ取ろうとするのだろうね。
年をとっても空への憧れを持ち続けていたとか、最後の力を振り絞って自由を勝ち取ろうとしたとかなんか読者にいわせたいのかも知れないけど、そんなことないと思うんだけどなぁ。
そんなこといってたら、増えすぎたネズミが集団で海に飛び込んでいくとかの話なんか、爆発的な人口増加が世界的な問題になっている今なんか結構リアルな語り口で扱わなくちゃいけなくなるよね。
やっぱりヒトにとっての意味なんてなーんにもないと思うんだよなぁ。
じゃあなんで飛んだのって話になるんだけど、きっとものすごく怖い夢、生命を脅かされるような夢でも見たんじゃなかろうか。ビデオで観察されてたみたいで、なにか危害を加えるような外敵なぞ映ってもなかったようだし。
いずれにしてもそんなときには逃げるしかないよね。いわゆる火事場の馬鹿力というやつで、こんな夢でも見てたんだと思う。
で、飛んで、不幸なことに壁にぶつかり、ホトキさんになった、というだけのことじゃないのかなぁ。
うーん、他の生き物でもジョークで扱うのはなにか抵抗がありました。ここはやっぱりキンさんのご冥福をお祈りするしかないですね。
ところで明日からの連休。メモは「ひとこと帳」にでもしておこうかと。