カビ

 ある実験で、かびの臭いは、臭わなくてもストレスの原因になることが分かったそうな。
 カビくさい水と、普通の水の入った試験管を30分間かいでもらって脳波を測ると、カビ臭い方は、脳のリラックス度を示すアルファ波の出る割合が減っていたという。臭いってのはしばらくすると感じなくなるものだけど、その研究者によれば、「自覚がなくても、脳はにおいに影響を受けていることが明らか」だとのこと。


 確かに長く嗅いでいると臭いを感じなくなるのは、経験的にそう。だから臭わなくても、その影響はあるんだろう。
 でもね、たとえばビールの入った試験管を30分嗅がせたら、最初はアルファー波が出てても、そのうち飲めないことにイライラしてくるような人って、少なくとも世界に一人はいるような気がする。それに似たようなことが起こってないのかしら。
 つまり、「なんでカビの臭いなんか嗅ぎ続けなくっちゃいけないんだよ」って風に、気分が萎えていくような事態が起こってないのかなぁ。
 もちろん用意周到に実験はされたんでしょう。
 たとえば、臭いに慣れたあと、どれにカビが入ってるのか分からないようシャッフルする。ついでに、もっと臭いに敏感になれるよう、液体を試験管より口の広いビーカーに入れて手渡す、とか。
 でも、実はこれでも、問題がある。というのは、どちらにカビが入ってるか、分かってしまうのね。
研究者「というと?」
院長  「最初、カビの入ったAのビーカーの臭いを嗅がせます」
研究者「それで?」
院長  「次に水の入ったBのビーカーを臭わせます」
研究者 「それでどちらにカビが入ってるか聞くのね?」
院長  「はい。Aと答えた人は正解」
研究者 「ふむふむ」
院長  「分からず、AかBと答えた人も正解。Aカビ、ですからね」
研究者 「ふむふむ」
院長  「Bか、と答えた人も正解。ビーカーはビーカーですからね」
研究者 「ふむふむ…って、院長の頭の中もカビ臭いでしょ」

最近、ケツメイシの「涙」にはまってます。このメモのように韻を踏んだ歌詞がとてもステキです。
えっ、韻を踏むというのと、ダジャレって一緒じゃないの?

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