マニュアル

 今日のお昼、クリニックで薬屋さんのセッティングでスタッフを交えての薬の勉強会があった。スタッフの方々もきっと、それなりに参考になったと思うけど、途中ある医学的なことについてボクが薬やさんに質問すると、ちょっとその方が戸惑う場面があった。会社からの説明どおりやっているだけどといいながら、その方はしばらく考えておられた。
 で、今日のメモはマニュアルについて。

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注意力

 スポーツジムの固定バイクでの話。女性に多いようだが、雑誌などを広げてこいでいる人が結構いる。いつもはよく読めるなぁと感心しながらこっちはガシガシこいでるんだけど、昨日ぜひ読みたい本が手に入ったので、どうせならと、初めて本を持ち込んでみた。
 驚いたことに、部屋で読むのとあまり変わらないように文字を追うことができたんです。
 で、今日のメモは注意力について。
 昔、小学校でクレペリンテストというのをさせられたことがあったっけ。一桁の数字があらかじめ横に羅列してあり、その行は、一枚の紙の下の方までずーと印刷してある。合図と同時に上の列から隣り合う数の合計を列の下に書き、一定の時間がくると、次の行へ移るというもの。
 あれって注意力なんかを見てるですよね。詳しくは知らないけど、普通の人は最初、うーんとがんばって、途中でへばり、また最後のあたりでがんばり出すんでしょ。
 ネットでいろいろ調べたけど、この検査について分かりやすいサイトはここぐらいしかなかった。頭寒足熱は本当かということを、このテストやほかのもので評価してるんだけど。
 でも昔だったらそんな違いなんてまったく問題にならなかったんでしょうね。なんとなく世知辛い世の中。
 実際、そんな差なんて髪の毛の太さほどもないんじゃないかなとも思う。
 注意一秒、毛がいっしょっ、ともいうしねぇ。
 でもよーく考えると、やっぱこぎながら本を読む方が世知辛いか。二宮金次郎さんじゃあるまいし。
 なんか注意散漫なメモとなりました。

ハスの実

 今朝早く、以前からおつきあいさせて頂いている先生がやって来られた。福岡県の南にある地方都市で、ここ直方からは30分はかかるところに住んでおられるのだけど、なにやら近くに用事があったからついでに寄ったとのこと。台湾にいっていたから、そのおみやげを、ということで頂いたものは、ハスの実のお菓子。昼にスタッフととてもおいしく頂いたが、なにげなく、箱の裏をみると漢字、英語、日本語で説明が書いてある。
 で、今日のメモは表意文字と表音文字について。
 日本語では下のような内容が書いてあったんだけど、数えてみると中国語65文字、日本語118文字、英語166文字であった。比に換算すると1対1.8対2.5になる。いうまでもなく英語のアルファベットとか日本語のカナやひらがなは、それだけでは意味をなさない表音文字、漢字は意味を表す表意文字。日本語はどちらも使う言語となっているだけど、この比率からするとむしろ表音文字に近いものなのだろうか。
 下の内容にはカナはまったく使われていないが、外来語のカナとしての日本語が増えている状況をみて、ますます表音文字化しているのかもしれない。
 だからどうっていうわけじゃないんだけどね。でもね、出美留参上四露死苦なんて書くやつらがいるから、差し引きゼロっていう気もする。
 ところで、もう亡くなられた自分が診ていたエイズ患者さんの思い出を、涙しながら話される先生の姿をみたことがある。ハスの花ことばを引くと、純真・清浄・高潔・ぴゅあな心
、と出ていた。

箱の裏に記してあった文章
「本品は天然新鮮なはすのみを主材とし、当社独自の技術で製造味付した製品です。合成保存料は一切使用しておりませんので、開封後は早日にお召し上がり下さい。直射日光が当たらない、開封後は冷蔵庫に保管してください。成分;蓮子、果糖、調味料。重さ、賞味期限は袋に表示しています」(正確に写しています)

ヒマ

 今日はどういうわけか、午前中の診療はひまだった。で、思い出したこと。ゾウの時間ネズミの時間という本があったなぁ。サイトで調べるとここに著者のインタビューがあった。心臓が一回打つのにかかる時間は、ネズミの場合0.2秒、ゾウだと3秒かかり、「こういった時間を計り、体重との関係を考えてみると、どれも体重が重くなるにつれ、だいたいその4分の1(0.25)乗に比例して時間が長くなるということが分かって」いて、計算するとゾウの時間がネズミの時間より18倍ゆっくり進むそうな。
 原著を見るとバネみたいな弾性体の時間と質量の物理法則を、生物に当てはめておられるのだが、うーんどうなんだろう。そもそも感覚を計測できる実験系というのはあるのだろうか。相対性理論でもあるまいしというのが、正直な感想なんだけど。
 ひとさまの家の前で、鎖につながれ、前足を組んであごを乗せたりなんかしているイヌをみて、ひまとか思わないのかなぁとか、ときどき思うが、そう感じているかどうか調べられるのだろうか。
 仮にあったとしても、イヌは答えてくれるのだろうか。あまりヒマ過ぎて答える気にもならないなんてことは、起こらないのだろうか。
 まぁ、こんなことを考えるぐらいヒマでした。

酔歩

 今日、あまりなじみのない土地へ遠出しなくてはならない用事があり、車で出かけたときのこと。途中道が渋滞していて、それじゃだいたいこっちの方だろうと、ヤマ感で知らない道を選んだのが運のツキ。ホントにわけの分からないところに出てしまった。
 そのときふと思い出した。ランダムウォークってのがあったなぁ。酔っぱらいが一歩毎に前か後ろへ2分の1の確率でふらふらしていたら、さてn歩後にはどこにいるのでしょうかってやつだったはず。酔歩ともいうんだよな。
 ランダムな歩きでも統計的にはある類推が可能(下記注)だというのが、この話の意外性なんだと思うけど、やはりランダムドライブには当てはまらないようね。
 結局、かなり遅れての目的地到着になったんだけど、その用件というのは、ある方を最後に偲びに伺うというもの。ランダムウォークしていたボクの人生で、わずかにご一緒した方だったけど、ランダムウォークしていただけに、非常にご恩を頂いた。
 ご冥福をお祈りします。

(注) n 歩後の酔っ払いが,前後にズレている程度はnの1/2乗

礼儀

 今日ある案内の往復はがきが届いた。2月の某日にビールパーティなんかするぞ、と印刷されてあり、その下に女の子の写真が張られその横に手書きの文が書いてある。(参照)写真も紙で、なにかの雑誌からパソコンで読みとり印刷したようなもの。
 普通こんなの送られると、なぁにこれって思うよね。で今日のメモ。礼儀ってなぁに。

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赤印

 今日、HPのけっこう大きな間違いに気づく。普通、検索でヒットさせるためのkeywordが、それぞれのHPのなかに書き込まれていて、このサイトを作ったときにも、生半可な知識でkeywordを書き入れていた。ところが、とんでもありません。詳しくはメモしないし、メモする能力もないんだけど、ぜんぜん意味のない書きかたをしていたことが判明。ただちに訂正する。
 で、ついでに院長室のレイアウトとかも少し変更。ついでに初めてのかたへの配慮にと、Informationのところでメモの見方を追加した。以下がそれ。

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おいさん

 自転車のコースの一つに片道20kmほど行き、あまり車が通らないところを周回するものがある。今日はそこで練習。坂道も適当にあり、非常に気に入っているのだが、その登り坂での話。車道を登っていると、先のほうに小学3,4年ぐらいだろうか、男の子が二人、歩道をチャリで登っているのに気づく。平地であれどこであれ、横をボクが併走すると自転車に乗っている子供たちはうれしいらしく、大半がペダルの回転を上げ、ついてこようとする。一つはボクみたいな大人が自転車をこいでいるのがおもしろく、一つはあまり見慣れないバイクシャツやバイクパンツというのが、彼らの興味を引くんだと思う。ボクもそんなチビたちを見てると愉快で、だいたいがスピードを落としてほどほどに相手をしてやっている。

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有楽町

 昨日は看護学校の講師会で、またまたたっぷりアルコールにありつけた。ここ直方市というのは”黒ダイア”で栄えた街で、夜の繁華街にも有楽町という粋な名前がついている。そこは昔のなごりで、店の数だけは多いのだが、景気の影響で心なしか寂しい感も。微力ながら、少しでも活気の回復に役立てばと思い、会終了後一人で有楽町を散策した。そのときの話。
 ストリートミュージシャンが一人で演奏していたので、開いてあるギターケースになにがしかのお金を入れて聴いていたら、彼がボクのことを知っているという。昨年の夏の山笠のとき、一緒に山車を引いたとのこと。たしかに最近にしては元気がよく、礼儀も正しい若い連中がいたのは覚えていたが、彼とは分からず、それでもとてもうれしく演奏を中止させ、彼を引っ張り回しどこに行ったか定かでないほど、飲み歩く。

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賞味期限

 今日スタッフの方々がハリーポッターの話題で盛り上がっておられたので、話の輪のなかに入り、先日原作者がテレビでいっていた話を披露した。ボクは本を読んでないのさっぱり分からないが、あまり子供に読ませたくないような内容があるらしく、母親からそんなことを書くなとの抗議の手紙がくることがあるそうな。
 でも原作者は、物語の結論を出すのは自分だから文句をいわせないし、子供には残酷なことが世の中にはあることを教えることも大事なことなんだと、いきまいておられましたよってのがその話。
 まぁ確かにもともとのグリム童話なんてのはかなり残酷であったらしいし、”かちかち山”でもホントの話は、ばあさんが狸にだまされて料理され、それをじいさんが食べさせられてしまうなんだもんなぁと、話題はふくらんでいく。
「きっと飢饉のときなんか、そんなこともあったのかもしれないね」とボクがいったときのこと。
スタッフのなかから、すかさず疑問が提示される。「賞味期限なんかあったんですかね」
 うーんわが愛すべきスタッフの疑問は底なし沼のように深い。その場は、やっぱ若い子のほうが、持つんじゃないってな訳の分からない結論で、スタッフの方々の話題はラーメン店の選び方に移り、ボクは院長室へヘナヘナと退散した。
 これはメモせずにはおれない。とは思ったものの、なにを焦点にすればいいのか、よく分からなかったから、ネットで”賞味期限”について検索した。そうしたらホントにありました。賞味期限(人間用)
 わがスタッフの慧眼にはまったく敬服してしまう。