幼い頃琥珀に興味を抱いたことがある。まるで生きているかのように閉じこめられた虫を見てるといろんな疑問が湧いてくる。そもそも虫は閉じこめられてからどれくらい生きているのか。
そう考えたアホな少年院長は部屋に飛び込んできたコガネムシを机の上に置きたっぷりとボンドを上に垂らしてみた。その残虐性は責められるべきものかもしれないが、まぁカエルの実験と一緒だろう。
とにかく三日後固まったボンドを取り去ってみるとちゃんとコガネムシは動きだしたのだ。もちろんそのあと外に逃がしてやったのはいうまでもない。
でもさらに続けていたらどのくらいまで生き続けたものだろうか。虫は分からなくとも、少なくともサソリは15ヶ月は生き続けることができるようだ。といってもボンドのなかではなく石膏のなかだ。
ソルトレイクの考古学者がフィールドで見つけた恐竜の化石の断片を石膏で固めて研究室に送った。それを調べようとごそごそやっていたら、石膏のに閉じこめられたサソリが身を乗り出していたというのだ。
石膏を入れたのが15ヶ月前だからその間生き続けていたことになる。
ざっとこんな話がネタ元にあるのだが、状況がいま一つ分からない。きっとサソリの身体の一部が石膏に閉じこめられていたのじゃないかと推測している。
もともとサソリはエサなしで何ヶ月も生きることができ、また休眠状態に入ることも知られているらしいが、15ヶ月は結構な記録ということだ。研究者も「違う環境だったらもう少し早死にしてたかもしれない」といっている。
生き続けようとするその生き物の意志を尊重し、考古学者は少年院長と同様解き放ったことが最後に記されていた。やはりサソリのことだ。人を襲う可能性も考えたのだろう。”ソルトレイク市の西部の野原に”とわざわざ遠くまで行っただろうことが触れられている。
きっと考古学者の心では葛藤が渦巻いていたに違いない。人を襲わないのかどうか聞いたらきっとこう答えただろう。
さぁ、そりは分からない。
…まぁどうでもいいか。
ネタ元
Scorpion Lives 15 Months in Plaster
蠍座な、わたくしは毎日が瀕死状態です。
本物の蠍にあやかりたいです。
蠍も凄いですが、コガネムシもなかなかですね。
「そうよ私は蠍座の女」だから瀕死状態なのですか?瀕死状態でも「いいえ私は蠍座の女」なのですか?