睡眠

 突然睡魔に襲われるナルコレプシーという病気がある。会議の途中でも授業中でもやたら眠くなって、寝てしまう。端からみると緊張感がなく、まるで診療中の院長のようだと誤解されていることも多いみたいだけど、れっきとした病気。
でも原因は分からなかったんだけど、ひょっとして免疫が関係してるのかもしれないというニュースより。
 ナルコレプシーの患者から抽出した免疫に関係する物質をマウスに注射すると、筋肉がナルコレプシーのような状態になったらしい。


 そもそも人はなんで寝なくてはならないのか。肉体的疲れをとるだけなら、カミさんの文句を聞き流す院長のようにじっとしてるだけですむはずだし、絶対に必要なら一体何時間寝ればいいのか。こうした睡眠にまつわる疑問に明確に答えられる人はまだいないようだ。
 だが、片田舎で診療に携わっている医者はその意義に気づいた。当番医だというだけで、患者が来ない時間も白衣を着ていなければならなかったものにこそ分かる話だ。診療しているだけが診療時間じゃないということだ。
 人はあまりにも睡眠の方に目を向けすぎていたのだ。なぜ起きているのか、という疑問があまりにもおざなりになっていた。
 考えて欲しい。なぜ起きてなくちゃいけないのか。その答えは人それぞれだろう。人生をアクティブに起きている人は、翌日もアクティブに生きるために睡眠があるのだろう。
 だが昨日忘年会で深酒したものとしては、違う答えがある。なぜ起きてなくちゃいけないのか。なんでこんなにきついのに起きてなくちゃいけないのか。これじゃカミさんの小言の方がましだ。そう疑問を抱き続けた日だった。
 それにも関わらず、夜ともなるといつの間にか傍らにはビールが注がれたコップがある。
 ということで、最近は酔っぱらってしまうために、毎日寝てるような気がする。

“睡眠” への1件の返信

  1. 私は、眠くなったら寝て、太陽がせるか、お腹がすくと起きるの。 理由はそれだけ、、、。{/choki/}

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