復讐は甘い香りがするという科学記事より。
ある復讐ゲームをすると、脳のなかで報酬を手にしたときに活発になるのと同じ場所が活発になるという。
ゲームはこんなの。
プレーヤーAが見知らぬプレーヤBに、お金を差し出すのね。実はBさんはあらかじめ、いくらのお金をもらうかいわれてる。でも、実際はその額の4倍をAさん、そうと知りつつ渡す。さてBさん、このたなぼたをどうするか。Bさんは、もらったお金をAさんと分け合うかどうかを決めなくてはならない。
読んでて少し分かりづらいので具体的にいうと、たとえば「100円もらえるよ」っていわれてたBさん、Aさんから400円もらったら、さて、50円ずつ半分こするか、あるいは200円ずつにするか決めなくてはならないというわけみたいね。
もしBさんが50円しかくれないような、みみっちいヤツだったら、AさんはBさんを罰していい。
ただしこの罰というのが、「Bさんよぉ、ふざけんじゃないよ」と金をせびる復讐とか、「だめじゃないウソついちゃ」ってな感じでまったくBさんに損害がない形式的なものとか、いろいろなシナリオがある。
で、この罰している最中のAさんの頭をPETというので調べてみると、Bさんをやっつけてやるぞっていうときだけ、報酬を手にしたときに活発になる領域がチカチカ光りだしたということらしい。
オリンピックは終わったけど、なるほど、あんなの見てると案外そんなもんかもしれないって気になる。スポーツで熱くなるというのは、ある意味、対戦相手に対する復讐でもあるわけで。
でも、人への復讐が楽しいんじゃ、なんだかさびしいような気もする。実験の解釈が誤解であって欲しいよね。
院長 「実験そのものに問題があるかも」
スタッフ「というと」
院長 「なんで、4倍の額を差し出すのか」
スタッフ「ふむふむ」
院長 「なんでいわれた額の4倍を返すのか」
スタッフ「ふむふむ」
院長 「それじゃ、みんな、シ返しになるに決まってる」
スタッフ「なるほど。じゃあ3倍だったらミ返すことになるんですね」
院長 「…なんだか同じみたいね」