共感覚

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 感覚というのは、不思議なモノだ。院長が白衣を着ても、なぜか医者に見られない。多くの人の感覚が狂ってるのだろう。
 では、2月が平らなリボンを身にまとったように見える人の感覚は、どうなんだろうか。
 自分でもワープロを打ち間違えてないか確認の意味で、もう一度、メモしてみる。
「2月が平らなリボンを身にまとったように見える人」の感覚はどうなんだろうか。
 院長が平らなリボンを身にまとうだけで、異常だというのに、”2月”がまとうのだ。そりゃ異常だろう、と多くの人が思うに違いない。


 ところが、今までにそういう感覚を持った人が、少ないながらもいたのだ。
 どういう風に感じているかというと、例えば文字や数字に色がついていたり、逆に色に、固いや力強いなどの個性を感じたりするという。
 ちなみに文字なら上の写真のように見えている人もいるという。
 で、これまでは気の病だとかなんとかいって片づけられていたんだけど、最近のいろんな脳の研究で、科学者たちは、この感覚は事実じゃなかろうかと考え始めた。脳がいかに組織化され、ものごとをいかに理解してるのかを明らかにするヒントを与えるかもしれないと考える科学者も、なかにはいるというという。
 とまぁえらそうにメモしたけど、実はそういう感覚があることを、知らなかった。そうしたいくつかの感覚が絡み合っている状態を、synesthesia、日本語で「共感覚」というらしい。
 知っていればテストで赤点を取ったときも、自信をもって家に帰ることができただろうに。
 LSDで得られる感覚と一緒のようなものらしけど、残念ながらLSDをやったことがないので、実感できない。
 赤ちゃんもひょっとしたら、この「共感覚」を持っているかもしれず、母親の声を”見たり”あるいは”嗅いだり”してるかもしれないというから経験してたのかもしれないけど、遠い昔のこと。何百重にもリボンが体にまとっているせいか思い出せない。
 科学者のみなさんに、なぜ院長が白衣を着ても医者に見えないのかという謎とともに、この「共感覚」についての研究を進めていただき、そうした経験をさせてもらいたいものだ。
 そのときは、ぜひ人生をバラ色に見せてもらいたいと切に願う。

ネタ元
Rare but Real: People Who Feel, Taste and Hear Color 22 February, 2005

“共感覚” への6件の返信

  1. 近くへ出かけるとき、面倒だから白衣のズボンのまま出かけると、カミさんは、お肉屋さんに見えるといってます。

  2. 共感覚/神経心理学/行政サービス

    食べると指先に形を感じる。音を聞くと色が見える!? 今日はこんな「共感覚」という言葉を覚えました。 「一つの感覚によって別の知覚が不随意的に引き起こされる」ということだそうです。 「Aという文字はオレンジ」とか「このチキンの味はとがりが足りない」と言う時は、

  3. 子どもの頃、何故か数字にイメージがありました。6は王子様、7はお姫様とか。他の人には判ってもらえないだろうなと子ども心に思い、誰にも言ったことはなかったけど、あれって共感覚なのかな?

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