鳥インフルエンザ

birdflu
 いままでなんどか鳥インフルエンザについて警告を発してきた。ようやくこのメモに気づいたのか、厚労省も鳥インフルエンザに対して対策本部を立ち上げたようだ。以前のメモでは厚労省サイトからの引用を用いたことがあるからあちらが先に警告していたのかもしれないが、それを忘れてこのメモで事態の深刻さに気づいた可能性もある。
 だが今はどちらが先かを論ずるときではない。今はそんな不毛な議論は避け話を先に進めるべきだろう。


 もちろん鳥インフルエンザの拡大がそのまま人への感染の拡大につながるわけではない。ただし変異し人へ感染を起こすようになった鳥インフルエンザが広まると、とんでもないことになる。WHOの予測では100万単位での死者が出るというのだ。
 だから鳥インフルエンザの動向を十分に注目しておく必要がある。
 東南アジアで発生した鳥インフルエンザはユーラシア大陸を横断しついには英国にも出現している。確実に世界に広がっているのだ。
 だが自分で警告しておいて不思議なのだが、どうしても今一つ危機感がわいてこない。
 きっとこのメモを読んでいる人もそうではないだろうか。もし危機感を抱いていたらこんなアホなメモなど読むことはできないはずだ。なぜ危機感を抱くことができないのだろうか、考えてみた。
 たとえば地球に大接近しやがて大厄災を起こすかも知れない空に浮かぶ彗星が、少しずつだが日々大きくなっていくとしたらどうだろう。さすがに危機というものを実感するのではないだろうか。
 
 きっと鳥インフルエンザは目に見えないので、実感できないのだ。
 そこでこういう画像を用意した。BBCサイトに載った感染拡大マップとでもいうべきものだ。左上の一番上にチェックして年月日を先に進めると赤い点、すなわち鳥インフルエンザの発生の広がりを確認できる。
 見えないインフルエンザがいわば可視化されたわけだ。
 どうだろ。着実に広がっているのがはっきり分かるはずだ。これで危機感を持たない人は彗星が目の前に来るまで分からないようなやつだ。気の毒だが鳥インフルエンザにまっさきにやられるかもしれない。
 これからも折に触れ警告を発していきたい。きっと振り向けば後ろに彗星が迫っているときまで、気づかずにメモを続けていると思う。

産経新聞(10月28日)「国内死者10万人超推計 厚労省、新型インフルエンザで対策本部」
世界的に新型インフルエンザ発生への危機感が強まる中、厚生労働省は二十八日、予防や治療、発生動向の把握など総合的な健康危機対策に取り組む推進本部(本部長=尾辻秀久厚労相)を設置した。

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