骨粗鬆症(こつそしょうしょう)という病気がある。骨がスカスカになり、骨折にもつながる病気でこの国だけでも数百万の人が罹患している。この病気の発病率が受動喫煙でなんと3倍近くも高くなるという記事があった。
ただでさえタバコの煙には問題があるのに、さらにその悪行が加わったということか。もちろんタバコだけで骨粗鬆症が起こるわけではなくホルモンや加齢が大きな原因としてあるわけだが、それでもいい迷惑には変わりない。
そのうち各地の患者が喫煙者を訴える動きが出てくるかもしれないぞ。そのときは骨訴訟症と呼ばせてもらおう。
さらに付け加えることもなさそうなので、ついでだから骨粗鬆症の”鬆”の字についてメモしてみたい。
日常ではあまり見かけない字だ。調べてみると”す”と読み、”しょう”の読みはないようだ。
医学用語で通常とは違う風に読む場合がときどきある。たとえば”腔”という字がそうだ。辞書では”こう”としか読み方が書いてないが、たとえば口腔は”こうくう”と読む。きっとそれに準じた”業界村用語”ではないかと推測される。
”鬆(す)”の意味を調べるとこう書いてある。
「① ダイコン・ゴボウなどの、時期がすぎて心(しん)に多数の細い穴ができた所。また、豆腐などを煮すぎたためできる多くの泡のような穴。「―が入る」 ② 鋳物にできた空洞部分」(岩波国語辞典)
今まで知らずに使ってきたが、なるほど納得のいく病名ではある。
なにはともあれ喫煙者自身にも害こそあれなんのメリットもなく、さらにはこうして周囲にも迷惑をかける喫煙はぜひともやめて頂きたいものだ。
喫煙者「タバコをやめると骨粗鬆症が減るんですか」
院長 「はい」
喫煙者「でもなくなるわけではない」
院長 「はい」
喫煙者「タバコを止めても、”す”はなくなるわけではない」
院長 「なんでもいいから、やめろっちゅーの」
全く本題と無関係なのですが横の漢字テストで「強か」を「つよかやろうもん。どこが問題なん」と思ってしまった私です。
机に「馬か」とかかれて返事に困ったことがあります。