クリニックの診察室にはCDプレイヤーからクラシックの曲が流れている。理由はいろいろあるが、診断に役立つというのもそのひとつだ。
聴診器を患者の胸に当て理解できない音が聞こえてくるとにわかにこちらの鼓動が高まる。そのときCDの音量を上げるのだ。これで一安心。たちまちのうちにその音は消え去り、心に安寧が戻ってくる。
患者も心得たもので、クラシックの音が大きくなったときはすぐに他の病院へ向かっているようだ。
ところがこのやり方が通用しなくなるかも知れない。というのはとてもうるさい場所でも聴診できる聴診器が開発されたからだ。どの程度のうるささかというと、ロックコンサートのステージの真ん前で聞く音量、120デシベルでも大丈夫だという。
従来の聴診器は目覚まし時計や街の喧噪の音である80デシベルではかなり聞きづらく、90デシベルになるとまず使い物にならない。
そんな大きな音が響き渡るところでは、わざわざ聴診に悩むことはないなと心密かに喜ぶものもいれば、そうでないものもいる。前者の代表が院長で、後者の代表は米国の軍隊だ。
かれらの悩みのひとつは戦場で負傷者した兵士をヘリで運び出す際、どう医療体制を組むかにある。とりわけ受傷後の一時間というのは救命に関して重要な時間であり、その時間にあたるヘリのなかでいかに聴診を可能にするかは重大課題なのだ。
ということで超音波を利用した120デシベルでも利用可能な聴診器を開発しました、というのがネタ元の内容だ。
すばらしい聴診器だと思う。ぜひ一度ヘリのなかで試してみたいものだ。ヘリコプターに一度は乗ってみたい、などという邪念からいっているのではない。
その聴診器で傷ついた兵士を励ましてやりたいという純粋な気持ちからメモしているのだ。
ということでヘリに登場した場面を想像してみた。
兵士 「わたしの状態はどうですか」
院長 「あなたはりっぱなヒーローです」
兵士 「状態はどうなのですか」
院長 「すばらしい活躍でした」
兵士 「よいしょはいいですから、状態はどうなんですか」
院長 「お国のためにりっぱに戦いました」
兵士 「手に持っているのはなんですか」
院長 「ちょうちん器です」
とあるホームページコンテスト一次予選に落ちたというのに、性懲りもなくこんなメモを繰り返している自分を愛おしく感じてます。トホホ。
ネタ元
Noise-cancelling stethoscope helps medics in noisy situations
こんなに面白いのにコンテストの審査員は見る目がないですね。
一度院長のところで診察してやったらいかがでしょう?
思いっきり改造してやってください。←いや、改造って・・
tamakitiさん、温かいお言葉、ありがとうございます。
残念とはいえ参加のサイトを見ていると大変勉強になりました。
アドバイスにしたがってこんなカンジに改造してみました。