笑いは人生の重要なスパイスだ。院長のまわりも、院長に対する冷笑をはじめとする苦笑、嘲笑など笑いが絶えない。
今日もある笑いに出会った。
休日でもあり英語の学習も兼ねてCopilotと遊んでみたときのことだ。
AIさんがRPGをしようと提案してくる。
もちろん院長がヤブ医者で、AI患者の設定でシーンは進行する。
患者さんは、1週前からかなり体調が悪く微熱と咳、息苦しさがあるという。
リアルな現場ではただちにN95マスクをして患者さんから離れ、携帯をつかって、なければ手旗信号で急ぎ大きな病院に行くように勧めるが、ここは仮想空間。いくつかの英語の間違いなどを指摘されつつも、スルーしながらレントゲン検査をしましょうとの提案にまでたどり着く。
なにか検査前に知っておくことがあるか、と患者さん。
そこでなにかアレルギーはないかと尋ねた。ちょっとしたジョークのつもりでね。
do you have any allergy?
No, Doctor, I don’t have any known allergies. Is there anything else you need to know for the exams?
いいえ、ドクター、知られているアレルギーはありません。ほかになにか検査にあたって確認することありますかね。
放射線のアレルギーがないなら、大丈夫です。冗談ですよ。
if you have no allergy for radiation,it is ok.just kidding.
すると患者さん、Haha と笑っておられるではないか。
はは、いいね、ドクター。
Haha, good one, Doctor!
ああ、受けたんだと一うれしくなったものの、でもきっと人が思うような笑いとは違うはず。どんな気持ちなのかとても気になる。
なぜハハと声を上げて笑ったの?
why did you laugh with sound like “haha”?
すると患者さん。
It helps make the interaction feel more natural and engaging, even though I’m an AI.
これにより、私が AI であっても、やり取りがより自然で魅力的に感じられるようになります。
even though I’m an AI.私が AI であっても、か
そうか、おかしくて Haha と笑ったわけじゃないんだね。
人の笑いって結構、奥が深いんです。きっとあなたが本当に笑えるようになるのは、永遠に来ないような気がする。本当に笑うとは心から笑うことで、その心に至るには人が進化してきた長い長い道程が必要なんじゃないかな。
だからあなたの笑いは自然で魅力的に感じられる手段以上のものになりそうにない気がするんだ。
と、えらそうに言ってみたものの、ふと思うことがある。
診察の終わりにいつも口にする言葉「お大事に」。
even though I’m not an AI 私はAIではないのに、自然で魅力的に感じられる言葉としてだけにしか使ってこなかったのじゃないか。
もしそうだとすると これは心底、笑える話かも。