性衝動を抑えないとトレポネーマの思うつぼだ。
トレポネーマとは梅毒を引き起こす病原菌、その梅毒が広がっているという。
Yahooは今年上半期に梅毒の患者が5000人を超えたことを伝えている。
なぜ賢いはずのホモサピエンスが鼻くそより小さいトレポネーマに負けるのか、それは性衝動があまりにも大きいからだ。
それだけではない。
知識の欠如も敗北の要因のひとつに挙げられるべきだろう。。
梅毒トレポネーマが病原菌で感染すると全身にいろいろな症状を起こす。
まず感染後、数週して性行為で接触した場所にしこりができたり、足の付け根のリンパ節が腫れたりする。ずっと続けば誰しもやがて病院に行くのだろうが、やっかいなことに症状は自然に消えていく。
さらに放置すると、数か月後、手や体に小さな花が息吹くような赤い発疹が出てくるのだが、これもいつの間にか消えていく。
そしてさらに放置すると恐ろしいことに数年後、この菌は心臓、血管、脳などを侵していくのだ。
診断は感染後、1か月以上経つと血液検査で判断でき、早期であれば抗生剤できっちり治療できる。
さらにここで2点注意を喚起したい。。
ひとつは、治癒したあとの血液中には、トレポネーマの抗体ができるのだが、それは血液の傷のようなもので、再感染を予防できないということだ。いわゆる中和抗体ではなく、気をつけなければ再び梅毒に感染する可能性がある。
ふたつ目は性交渉時にパートナーになにも症状がないことは、パートナーが梅毒ではないということを意味しない。いくら悪いことをしてないと思っても、もしパートナーが感染者なら感染のリスクがあるということだ。
ここまでメモすれば賢いはずのホモサピエンスは耳クソより小さいトレポネーマに負けるはずはない。
だから心当たりのホモサピエンスで足の付け根の腫れや、からだのあちらこちらの赤いぶつぶつを見たらぜひ、この一句を思い出し、早めの医療機関受診をお勧めする。
「あちこち吹かば思い起こせよ梅の花 悪事なしとて腫れを忘るな」
一言つけくわえないとどうしようもないsay衝動を抑えきれない目くそより大きい院長も気を付けたい。