携帯と精子数

 ノートパソコンを膝の上で使うと不妊の原因になるという話を聞く。パソコンの熱で睾丸が温まり精子が減少するというのがその理由らしいのだが、本当なのだろうか。随分前それに関連した論文を見たような気がするが、そのときは大して関心がなかったので目を通さなかった。


 でも書いたのはきっと欧米人なのだろう。考えてみて欲しい。少なくともこの国は南の一部を除いてコタツ文化なのだ。睾丸までぬくぬくと温める術を知っている民族なのだ。その熱はノートパソコンの比ではないはずだ。
 もし説が正しいなら、コタツは子断つと改名せねばならないだろう。
 そうした疑問に拍車をかけるような記事があった。こんどは携帯を使うと精子が減少するという。
 クリーブランドクリニックの研究者らが350近くの男性を対象に携帯の使用時間と精子数を調べたものだ。
 一日に4時間以上携帯を使用する男性の精子数は5000万/ml、2時間から4時間使用する男性では6900万、携帯を使用しない男性のものは8600万だったという。
 その研究者によれば、まだ携帯の影響が確定されたわけではないが、注意を要するだろうとのことで、携帯から出される電磁波のようなものが睾丸の細胞を障害しているのではないかという仮説を立てている。
 もちろんこの数字自体は事実なのかもしれない。だが全くの偶然である可能性もあるのだ。事実、業界では大きな反響を呼んではいないようだ。
 英国の男性科学の権威者にいたっては、「おもしろい報告だが、研究する気はないね」とそっけない。
 そうはいっても日に何度も手にする携帯のことだ。一度は検討しておくのもいいかもしれない。
 ネタ元にも書いてあるのだが、電磁波なりの影響というのは考えにくいのではないだろうか。大体携帯を使用するときは普通は股間に持っていかないものだ。
 そんなことをすればチャックで毛を挟むことも起こる。もしそうした習慣があれば、携帯は毛痛いと改名せねばならないだろう。だから他の原因を考える必要がある。
 携帯の使用時間というのを別の観点から見てみよう。使用時間が長いということはたとえばカミさんから買い物の追加を頼まれるとか、買い物の変更を指示されるとか、違うスーパーへ行くよう告げられる回数が多いということだ。
 つまりはストレスがかかっているのだ。これが精子に悪さしてる可能性があるのではないか。
 もちろんそれだけでは不十分だ。それでは普段ほとんどの病気をストレスだけで患者に説明している院長と一緒だ。
 だが今回は違う。それを補強する事実があるのだ。
 使用時間が長いということはそれだけ「もしもし」と返事をする機会が多いということになる。これこそ精子がストレスに耐えているという説を裏付けるものなのだ。
スタッフ「というと」
院長  「答える回数が多いということだ」
スタッフ「だから?」
院長  「子耐える回数が多くなる」
スタッフ「…」
院長  「では睾丸だけにタマタマだ、という説はどうだ?」

ネタ元
Heavy mobile use ‘damages sperm’

参考:
PCと精子について

“携帯と精子数” への2件の返信

  1. だはははーいっぱいダジャレが入ってますね~。
    精子が減ってしまった人には睾丸剤を投与するのかな~?

  2. なるほど。ふと中国の刑罰を連想しました。
    宦官たちは睾丸罪だったのでしょうかねぇ。

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