知り合いの病院スタッフから今日聞いた話。なんでも80才の女性がケアについて不満をもらしたらしい。
事の発端はそこの30前の男性看護士さんの心ある看護にある。彼、とても親切な人らしく介護をする人にいろいろ話を聞いてあげたり、ときには頭をやさしく撫でていろんな不安をとってあげているという。
で、その不満をもらした女性の隣には、同年輩の女性がいるのね。その女性はかなり小柄で、かわいらしいおばあさん。そのおばあさんに男性看護士が自分より手厚く介護しているというのが当のご婦人の不満というわけ。
「ジェラシーを感じる」というのが語られたまんまの言葉。「自分は大きいからかわいくない」などという意味のこともいわれたらしい。きっとその男性看護士さんはみなさんに等しく接しているんだと思う。ご婦人は自分で作り上げた価値基準のなかで勝手に想像し不平等を感じられたのだろう。
でも80才の女性が”えこひいき”という言葉じゃなく”ジェラシー”といったのには、とても新鮮な響きがあるのね。いつまでもいつまでも女性であろうとする気持ちが伝わるじゃない。
なんだかその女性のこと、イジェラシーく思えるんだけど。