CloseAllというフリーのアプリがある。”デスクトップ上に開いているすべてのウィンドウをクリックだけでまとめて終了させることができるソフト”でなおかつ終了させるウィンドウを選択することができるものだ。
電子カルテのOSを7から10に移行する際、きわめて役に立ったものだが、その便利さを伝えようとしても、なかなかむつかしいことに気づいた。
有益である、ということは人によって結構なはばがあるからだ。
たとえば耳垢を掃除しているときにラジオを聴けるアプリがあったとしても、それに不便を感じている人にしかその便利さは伝わらないだろう。
とはいえざっくりメモしてみよう。
当院のカルテは基本HTMLで構成されていて、7ではカルテ本体や検査値やそのグラフ、紹介状などの添付ファイルなど、それぞれのページが同じフレームの枠内で変更されていたのだが、10ではcopilotなどに相談したりしていろいろやってみたがどうしても新しいページが毎回新しく作られる。つまり放置すると多くの患者のページが開いたままになるのだ。
院長の診断がおぼつかないのは仕方ないにしても、ほかの患者と取り違えかねない事態になるのはかなりやっかいだ。
そこで CloseAllの出番だ。カルテを閉じると、表示されたページを一度に消し去りたいものだけ消せれば問題ない。
ということで大変重宝しているのだが、実はこのOSの移行作業中に先日の事態が起こってしまった。電子カルテのオンライン共有化やこのOSの移行などに伴う極端なストレスに間違いなく晒されていたのだろう。
いずれにしてもメモしておきたかったのは、このアプリ以上に、記憶がまったく CloseAll せず事なきを得たということである。