20年以上も前になるのだろうか、人が亡くなったとき、その人を構成していた炭素原子は一粒の雨にどれほど含まれるのか、計算したサイトがあった。
人を構成する全炭素量を見積もり、それが焼かれて灰になり、すべて火葬場の煙突から空中に流れ出たとして、時に雲や霧などになる地球を覆う空気中のすべての水分量で割って計算するというものだった。

技術系の方のブログだったと思うが、検索してもヒットしない。確か一滴の雨にその人の炭素原子がいくつか含まれるという結果だったと記憶する。

その結果のいかんはさて置くとしても、死後、その人のなごりが分子や原子として空気中を漂うことは間違いない。

トライアスロンで10回近く訪れた思い出の土地だ。どうせなら、空だけでなく、この島の海へもわたしの分子を漂わせて欲しい、そう家族に乞う旅でもあった。
miyako