パソコンの調子が悪くメモはここ二日お休み。で、７月１８日のこと。
医師会ってとこは日常的に医学情報を中心にいろんな情報が流れてくるんだけど、興味を惹くものに警察からの捜査依頼ってのがある。いろんな事件の被疑者の手配書で、ケガをしてるから治療に来てないかとか病気を持っているから薬をもらいに来てないかとか、訊ねてくるわけ。
その手のやつがその日に回って来てたのね。事件の概要とか犯人の特徴とか書いてあるのを見ると、東京で起こった事件らしくその人の顔写真のコピーもある。映りは悪いのだけど、どうにか雰囲気は掴める。で、じっと見てるとなんだか見たことのある顔だったのね。とくに目に特徴があって。
実は６月の上旬に地区医師会から、なにやら自費で睡眠薬と安定剤を希望する男性がいろんなとこの医療機関に訪ねているから気をつけろという注意文書が回っていたんだけど、ここのクリニックにもその人とおぼしき方が来られたのね。そのときの風貌がマスクとサングラスしていかにも怪しいってカンジだったんで、なにか起こったときにと思い、その方の触れられた鉛筆や紙などをビニールの封に取っておいたわけ。で、身元の確認をするときかなりその方の目を見ながら話ていたんだけど、その目とさきの手配書の方の目が酷似していて。
警察に通報してそのビニール袋を引き渡したんだけど、気分はにわかに”踊る捜査線”になったわけね。
刑事 「どんな目でしたか」
院長 「人形みたいな目です」
刑事 「二重とか一重とかは？」
院長 「いや覚えてないです。でも見た瞬間、お、人形って思って。お、ドール、おどーる捜査線なんちゃって」
刑事 「……すぐにこのビニールは戻ることになる思います」
院長 「それじゃ、もどる捜査線になっちゃいますね」
でもホントどうなんだろう。結果が出たらまたメモしときます。